November 29, 2013

ハッピー心

先日、スウェーデン国立バレエ団の「白鳥の湖」を鑑賞しました。
バレエを観るのなんて久しぶり。
スウェーデンで観るのなんて初めて。
とてもとても素敵で、心が “キレイな幸せ” で満ち溢れました。


内側からキレイになるには、「運動、睡眠、食事が大切」とよく言います。
そこにさらにプラスしたいのは、ハッピーな気持ち。
明るくて幸せオーラが出ている人は、どこから見てもキレイですよね。

でも、仕事や勉強に追われていると、どうしても自分の時間をおろそかにしてしまう。
楽しいことをしたいのに、ストレスに追われて、後回し。
私は典型的なこの例です :P

なので、11月は、意識的に「自分の好きなことの時間」を作り、スケジュールも優先してみました。

ストックホルムにあるJapanese Spaで露天風呂につかったり、友達とレストランに行ったり、ホームカフェをしたり、気になる講演会に出席したり、好きな画家さんの展示会に行ったり、話題の映画を観たり。
〆は、明日からのエストニアクルージング。

日々の満足感が全然違います。


でもね、仕事&勉強も、やっぱり大事。
毎日それを頑張っているからこそ、プライベートな時間が充実する。
逆に、プライベートな時間を楽しんだからこそ、仕事&勉強がはかどる。
OnとOffの上手いバランス、そして切り替えが大切。


大学のProjectも満足のいく出来に仕上がり、11月はHappy happyな月でした。
このまま、今年最後の1か月も、アレとコレと組み合わせて、ハッピーなココロをキープしていきたいです。
(日本一時帰国まであと3週間!! と考えたら、もう既に幸せ100%。笑。)

November 19, 2013

広い視野で。

先週、木曜から土曜にかけて、ストックホルムで開かれていた人権会議。
一般公開された土曜日、私もPaul Rusesabaginaさんの講演を聴きに行ってきました。


 
カメラを忘れたことに反省!!

  
彼は、映画「ホテル・ルワンダ」のモデルとなった、ご本人。
自分の命、家族の命を危険にさらしながら、1200人を超える市民の命を救った方です。


私は一体"何"の為に生きているんだろう。
私の"使命"って何?

出来るなら、今勉強している分野で、世界の役に立てる事をしたい。
食糧問題とか、途上国の栄養問題とか。
どうしたらそれが出来る?
そこまで行くほどの体力や気力はある?

なんだか、とても感化されました。


「コレ!」という揺るがない芯を早く見つけたい。

 

November 1, 2013

調理実習月間

10月は、ほぼ1か月、色々な食材を使っての調理実習でした。
と言っても、「料理する」のではなく「実験する」と言った方がピッタリな実習だったかな。

肉、鶏、魚、野菜を数種類の方法で調理して、味や色、見た目などにどんな影響が出るか、とか。
燻製肉製品、チーズ、ミルクの食べ比べ、とか。
どの油がどう食材を変化させるか、とか。

鶏のさばき方、魚のおろし方、も学びました。

もちろん、作った料理は、最後に皆で試食。
余ったものは持ち帰ったり、購入したり。無駄にしないことも大事です。

12月にもまだ少し実習はあるのですが、11月は違う課題に取り組むため、一昨日は一応の〆Seminariumが。
その名も “Konserverad Buffé” (Conserved Buffé)。
各グループ、与えられた保存方法について発表し、お昼はもちろん 「保存食ビュッフェ」 ♪


(友達の写真を拝借)




私のグループは、冷凍食品についての発表をし、ビュッフェには、Lactose Free/Oat Wheat/Tofu の3種類のアイスを提供しました。

色々な保存食品を集めたビュッフェだったので、どうも不思議なコンビネーションに。
でも、なかなか美味しかったし、面白かったです :D


11月のNew Projectは、選んだ対象者(Ex. 10代/アクティブ/女性)に合う1週間分の献立を考える、というもの。
普通食、病院食の2種類を考え、予算なども計算しなくてはいけないので、かなり時間を要する課題です。
でも、管理栄養士の仕事に深く関係する内容なので、楽しそう。
どんなレポートが提出できるかしら ;-)

October 22, 2013

“賢く” 食べよう。

SMART に食べよう。
スウェーデン(正確に言えばストックホルム)が提唱するコンセプトで、「健康にも環境にも優しい食べ方」を提案するモデルです。

何の頭文字かというと…

S   Större andel vegetabilier (野菜・果物の割合を増やす)
M  Minska andel "tomma kalorier" (“無駄なカロリー”を減らす)
A   Andelen ekologiskt ökas (オーガニック食材を増やす)
R   Rätt kött och grönsaker (正しい肉と野菜を選ぶ)
T   Transportsnål (輸送の削減)



S:
家畜の飼育には、耕作よりも多くの資源を必要とするため、結果、環境にもより負担が掛かってしまいます。
そこで推奨するのが、豆類。
豆にはお肉に近い栄養価が含まれているので、代用食材にピッタリです。
ですが、時にはお肉を食べることも大切。カラダに必要な鉄分(特に女性)や亜鉛は、お肉に豊富に含まれています。

Result: 今まで消費していたお肉の1/4を、お豆に変えましょう。


M:
私たちは、食費の約半分を、ポテトチップス、ジュース、ワインやお菓子に費やしています。
これらの“無駄なカロリー” は、一日のカロリー摂取の1/4を占めています。

Result:  “無駄なカロリー” 量を半分に減らしましょう。


A:
例えば、リンゴ一つも、店頭に並ぶまでに30回以上も農薬で殺菌されていることがあります。見た目では分かりませんが、「普通」のリンゴと「有機農産(無農薬)」のリンゴには、大きな違いがあるのです。
また、有機飼育の家畜には有機飼料が与えられており、ストレスを減らす為になるべく自然に近い環境で育てられています。

Result: 有機農産物/畜産物のオーガニック食材をできるだけ選ぶようにしましょう。

スウェーデンでは、オーガニック商品にはKRAVマークという認定証が、日本では有機JASマークが付けられています。


R:
肉: 放牧家畜の牛や羊は、草を食べることで農作地の保護に貢献してくれているのに比べて、鶏や豚はそれができないうえに、エネルギーのかかる穀物を飼料とします。また、鉄分の量をみても、鶏と豚の肉は牛や羊に劣っています。

Result: 有機畜産物や放牧畜産物を選びましょう。

野菜: 一日、少なくとも2食は野菜を食べることが勧められています。
特に根菜やブロッコリー、キャベツなどの“粗”野菜は栄養値も高く、また比較的お財布にも優しいので、嬉しい選択肢。
それに加え、これらの野菜はトマトやキュウリ、レタスなどの温室野菜に比べると、かかるエネルギー量も大幅に少ないのがポイント。

Result: “粗”野菜を食べましょう。


T:
多数ある同類商品から一つを選ぶとき、「それがどこから来たのか」を考えることも大切です。
生産国が遠ければ遠いほど、輸送にかかるエネルギーも大きければ、排気ガスの量も多い。環境汚染につながります。

Result: 地産地消(地域生産地域消費)を目指しましょう。
      季節の物を買いましょう。
      可能な距離なら、徒歩/自転車で買い物に行きましょう。



「健康にも環境にも優しい食べ方」を探る SMART-model。
     
健康上の利点には…
1.生活習慣病(肥満、心血管疾患、糖尿病そして癌)の予防。
2.サプリメントに頼らない食生活。

環境上の利点には…
1.環境汚染を減少。
2.毒物の拡散減少。
3.富栄養化防止。
4.大切な農地の保護。

が挙げられます。


皆さんも、“賢く” 食べてみませんか。

October 12, 2013

大豆ストーリー

今学期は筆記テストが2回しかない分、グループワーク&発表が頻繁にあります。
その一つで、先日は食品品質のワークショップがありました。
2~4人の小グループに分かれ、それぞれ違う食材を選び、その機能的/食的/衛生的/栄養的/環境的/主観的そしてサービス上の品質を調べる、という課題。
各グループ、担当食材の中でもベストな品種とワーストな品種を見つけ、比較しました。

私のグループはマメ科をチョイス。
いくつかの国勢レポートを読んだ後、ベストなマメは国内(スウェーデン)産の黄エンドウ豆、ワーストは輸入(特にアメリカや南米産)の大豆、と決定。

実際、マメ科の食材はどれも素晴らしいので、「どうして黄エンドウ豆がベストに選ばれたのか」というと、実は特に大した理由はありません(あえて、スウェーデン産/オーガニック/紙パックの商品を選んだのが一番の原因)。
では「なぜ大豆がワーストなのか」というと、これには環境的、主観的(民族・文化面、GMO)品質が挙げられます。
まず、スウェーデンでは大豆はほとんど生産されていないので、輸入に頼っています。つまり、輸送時にかかる環境負担が大きいのです。また、一部の生産輸出国では、大豆を立派にするために窒素肥料を使用しており、その肥料の生産に燃料が使われる&二酸化炭素が排出されることも、環境問題につながります。
※マメ科の植物は、自分で窒素を生成することができるので、本来は窒素肥料の必要ありません。

主観的品質でネガティブなポイントになったのは、南米で年々大豆の生産量が増えているということ。結果、その土地の伝統的な耕作物がどんどん押しやられています。
また、土地確保のために森林伐採も広がり、そこに住む生態への脅威ともなっている点は、環境的品質をみた時にも忘れてはいけない実情です。
大豆は遺伝子組み換え(GMO)の代表食品ですが、これに対する消費者個人の意見も、主観的品質を作用する要因となる、と私たちは考えました。


ですが、これらの品質においては圧倒的にワーストな点数を集めてしまう大豆も、栄養的品質で言えばマメ科の中で一番!!
日本人にとって、とても大切な食材である大豆。
あまりネガティブに受け取りたくないな…というのが本音です。
日本も、大豆の80%を輸入に頼っていると言うので、大豆商品を選ぶ際は、その大豆の生産国がどこか、オーガニックか、GMOかetc. 気になる項目を確認するように心がければ、大豆のマイナス面も少しはカバーできるのではないでしょうか。


最後に余談。
昨日の天声人語に、豆腐(大豆)に関わるお話が載っていました。
そこから少々抜粋を:

「江戸時代の遊び心は馬鹿にならない。たとえば当時の豆腐には、モミジの葉の模様が浮き彫りにされていたそうだ。モミジといえば秋の紅葉(こうよう)。それを「買うよう」とかけて、よく買うようにと含ませた洒落(しゃれ)は、粋な宣伝でもあった▼豆腐の行商は明け方にまわってくる。〈朝風や紅葉(もみじ)をさそふ豆腐桶(おけ)〉といった句もあり、模様は庶民におなじみだった(『江戸川柳飲食辞典』)。栄養があっておいしく、なにより値段が安かった。いまに至る日本人の豆腐好きが垣間見える▼ (以下省略)」

日本人の粋なハカライ。溜息が出てしまいます。。。
もっとこんな素敵な和文化を世界に発信したいですね。

テスト

あれこれ書きたい、と思っているうちに、どんどん時間が経ってしまいます…
何を書こうと思っていたのかも、忘れてしまうくらい。
なので、とりあえず、ここ最近あったことから :)

先週、今学期第一回目の筆記テストがありました。
内容は、衛生管理とSensory analysisで、14-19時までの5時間テスト!!
(日本で考えると5時間のテストはビックリですが、こちらでは4,5時間は当たり前。なので、皆、おやつやコーヒーを持参して臨みます。笑。)
そして昨日、採点発表があり、なんと不合格者ゼロの素晴らしい結果となりました。

でも、今回のテストで自己反省したことが一つ: 勉強法を考えなおさないと。
日本人の典型例だと思いますが、私は昔から暗記系が得意。なので、頭に詰めたことを書けばいいような理論的な試験問題は成績も良い。
でも、「○○が起きました。これは何が原因で、どんな対処をするべきですか??」という実践的な問題になると、どうしてもつまづいてしまうんです。
今までの自分の分野(言語)だったらそれでもOKでしたが、色々な患者さんと向き合い、それぞれの例に応じた処置を考えるDietistには不向き。理論を実践に応用出来るようにならないと、いざ現場に立ったときに役に立たないな…と改めて思いました。

これは、テスト勉強時だけじゃなくて、日頃から当てはまるコト。
回転が速く、“動ける” 頭脳に鍛えたいです。

September 21, 2013

世界でも知られる日本の味:Kokumi

そう!!
「コク」のこと。

なんと我らが「コク」、“Kokumi” として世界デビューしていた、って知っていましたか??
私は、先日授業で聞いて初めて知りました。
Koku = Rich
Mi = Taste
だそうです。

Umamiのように、今後普通に海外で聞かれる単語になるのかしら。


ところで、Umami。
他国では昔から「肉料理の風味」「肉ブイヨンの風味」という表現が使われており、それが“Umami”と似た類である、と聞いていたので、てっきり肉が生み出す味のことかと思っていました。
「肉」ではなく「プロテイン(アミノ酸/グルタミン酸ナトリウム)」の持つ味なのですね。
なるほど。だから、以前Wine&Cheese Tasting のイベントに参加した時、インストラクターの方が「これでもか!!」というくらい頻繁に口にしていたわけだ :P
でも、いまだに、Umamiがどんな味を指すのか、しっくりきません。

「うま味」と聞いて、思い浮かぶのは調味料「味の素」だけ。笑。

September 19, 2013

Sensory analysis

バクテリアの勉強と並行して、一昨日から“Sensory analysis”の授業が始まりました。
日本語では「官能検査」と言うのでしょうか。
例えば、食品開発やコスメ開発をする際に、味や匂い、見た目や質などの特性を分析する検査です。
よく、新聞や雑誌に、似た商品を比較してどれがベスト/ワーストかを調べた記事が載っていますが、これもSensory analysisの一つ。


一昨日のイントロ講義では、先生からまずこんなカプセルが配られました。



まず鼻をつまんで中身を口に入れ、味を確かめた後、指を離す。
さて、どうなるでしょうか??

皆で一斉に鼻をつまんで、ペロッ。
ふむふむ、甘い。お砂糖だね。
ところが、指を離してみると…
なんと、シナモンの味が!!

面白ーい!!

私たちは普段、食べ物の味を舌で感じていると思っていますが、実は嗅覚も非常に大切。
匂いを感じないと、一部の味しか感じることができないのです。
鼻がつまっているときに食べ物の味をあまり感じられないのは、この原理ですね。


講義2回目の昨日は、早速実験も行いました。
自分たちが研究者側になって、簡単な食品分析に挑戦。
3人組のグループに分かれ、先生が用意した食材を各グループそれぞれが選び、開始。
私のグループはクッキーを選びました。

用意されていたのは、同じメーカーの3種類のクッキー。
値段で言えば、「高級/普通/安い」の3つです。
他のクラスメートがパネル(審査員団)となり、パネルにはどのクッキーがどれだか分からないようにお皿に並べ、どれが一番美味しいか、3つのクッキーを食べ比べてもらいました。

結果、ナンバーワンに選ばれたのは、断トツで一番安いクッキー :0
まさか、とは思っていたけど、本当にまさかになるとは。
でも、もし皆がパッケージを目にしていたら、きっと高級クッキーが選ばれていたのでは。
味覚には、視覚も関わってくる証拠ですね。


実は以前、同じ大学の博士号学生が取り組んでいるSensory analysisのパネルに立候補したことがあります。
結局、私と研究者側のスケジュールが合わなかったのと、恐らく、私のスウェーデン語の表現力不足(パネルになるには、その商品の特性を細かく表現できる能力が必要)のため、残念ながら選ばれませんでした。
でも、調べてみたら、いろんな会社でそういうパネルを募集しているみたい。
頻繁にチェックして、またそういう機会が見つかれば挑戦したいです。
研究や分析に携わるの、面白いですよね!!


 

バイキンマンとカビルンルン

今学期の第一期。
衛生管理について勉強しています。

Staphylococcus!!
Clostridium Botulinum!!

なんだかHarry Potterに出てくる呪文のようなバクテリアの名前だらけ。
覚えたら、魔法が使えそう :P

先日は、第一回目の実験として、4種類(国産・外国産・工場加工・店頭加工)の挽肉のどれに菌が一番生息しているか、を分析しました。
(結果は、店頭加工品。人の手や機械から菌が移りやすいのです。)
また、イースト菌、カビ、乳酸菌も顕微鏡で観察。


そして、コレ!!


お皿洗い用の古いスポンジ…
うわーやっぱり 。
食洗機って、色々な意味で有り難いですね。

ちなみに、布巾にも同じくウヨウヨしています。汚れを拭いているつもりでいても、実は菌を広げることに。
なので、キッチンペーパーの使用をお勧めします。


ところで、先日初体験したと書いた、サルモネラ菌検査。
どうやら、スウェーデンはサルモネラ菌対策を100%行っているようで、国内産の食品には菌は絶対にいないのだそうです。よく、「ミンチにサルモネラ菌が発見された」というニュースを耳にしますが、つまりそれは輸入肉だということ。
だから、食品に関わる仕事をしている人は、海外旅行後に菌の検査をするんですね。
なるほど!!
今学期の授業は、今のバイト先と関わる内容が多く、どっちも良い勉強になります ;)


さーて、ここで疑問。
日本でも卵かけごはんやすき焼きに生卵を使いますが、ということは日本の卵にもサルモネラ菌はいない、ということ?
菌を繁殖させないことが出来るのなら、どうして他の国でも同様の処置を取らないのでしょうか。
うーん。
先生には、北欧はサルモネラ菌対策が進んでいるの、としか言われなくて、納得ができません。

September 12, 2013

体脂肪を効果的に燃焼する方法

4時、4時半起きの朝が続いている毎日。
実はこれ、朝早いバイトの関係で、数か月前からのこと。
おかげで今は、すっかり朝型人間です。

そこで、夏休み中に思い切って始めてみたのが、早朝ランニング。
「せっかく走るのなら、一石二鳥に脂肪を効果的に燃焼させたい!!」、と思い立ったのが始まりでした。


すっごく簡潔にエネルギー代謝の仕組みを説明すると、私たちは、エネルギーを必要とする際、まず体内の糖(炭水化物)を消費します。そして、糖量が十分でなくなると、体脂肪を燃焼してエネルギーを補います。
前日に摂取した糖分は、寝ている間に多くが消化されてしまいます。つまり、血糖値が低い朝食前に運動をすると、早い段階から体脂肪をエネルギー源として利用することができる、というわけなのです。

更に素敵な役割を果たしてくれるのが、運動前のコーヒー。
カフェインには、リパーゼ(脂肪分解酵素)を活性化させる働きがありますので、コーヒーを飲んでから運動をすると、脂肪を分解してエネルギーに変える割合がより高まります。
(注:お砂糖とミルクにはカフェインの機能を妨げる作用がありますので、ブラックで飲んでください。)


走ることになれていない方。
お腹がすいてたら体力なんてない、という方。
は、血糖値を上昇させる速度がゆっくりなGI値(グルセミック指数)の低い食べ物を運動する前に少し食べると良いですよ。例えば、バナナやヨーグルトがお勧めです。

また、起きたてすぐ、では、逆に体に負担がかかってしまいますので、注意してください。
しっかりストレッチをし、コーヒーを一杯ゆっくり飲みながら新聞に目を通す、などしていれば、40min~1hくらい経つのでちょうどいいかと思います。

そうそう。
そして、これはランニングだけに限りません。速足ウォーキングや水泳でもOKです。


一日お休みの日、予定が午後からの日、は最近、こんな朝を過ごしています。
まだヒンヤリと冷えた空気。その中で浴びる朝日。
夏から秋に移り行く景色。
鳥のさえずりや仕事場に向かう車の音。
とても気持ちの良い時間です。

朝型人間になると、夜も必然と早く寝るようになるので、いろいろとプラスなことだらけ。
まさに「早起きは三文の得」ですね。

皆さんも、朝をヘルシーに美しく過ごす習慣、身に付けてみませんか ;-)

September 5, 2013

大学復学 - 第2ターム、スタート!! -

このブログを始めるきっかけとなった大学休学も終わり、月曜日に無事復学しました :)))))))

初日こそイントロだったものの、既に火曜日からは朝から夕方まで、一日中授業。
前期の第一学期は、化学から生物、炭水化物、プロテイン、脂肪、そしてビタミン、ミネラルなどを学びましたが、第二学期の今期は、バクテリアなどによる食中毒やその衛生対策でスタートし、その後はLabや調理、ワークショップなど、実習がメインとなります。
そのためか、ほぼ毎日8‐17時の時間割…
毎朝4時半起きです… Zzzz


日本では、エリカ・アンギャルさんの人気を皮切りに、“健康的に食べて綺麗になる” コトが注目を浴びていますが、スウェーデンでも、昨今、食に対する国民の関心が高まっており(“体重減量目的”が目立つ気がします)、栄養学部、特に私が履修する管理栄養士学科は非常に入学倍率が高くなっています。
新しいクラスメートも、学科生ではなく、単科コース生として今は授業を受けつつ、次年、学科入学に再挑戦して編入を試みる、という子が1/3ほど。

長い間目標にしていた、管理栄養士学科入学。
ですが、いざそれを果たしてみると、「さて、卒業したら実際何をしたいんだろう…」なんて、なんだか分からなくなっているのが事実。
いつか叶えたい大きーな夢はあっても、すぐそこにある夢はまだ見つかりません。

それでも、スタート地点になかなか立てない友達の話を聞いていると、小さな枠に入れたコトに自信をもって、今は一つ一つを着実に習得していくことに集中しないとな、と活が入ります。
学科卒業まで2年半。
その間にきっと、やりたいことにも出会えるはずですよね。


なんて気を引き締めてみたものの、ここ連日4時半起きで、もうクタクタ。
明日は授業がないので、少しは遅くまで寝ていられる、と考えるだけで幸せです♡ Hipp hipp!!


どうか、楽しく、そして、次の一歩に繋がる大切な大切な大学生活になりますように。

August 22, 2013

The Power of Berries

北欧のベリーといえば、Blueberry??




先日、久しぶりにブルーベリー摘みをしました。
Stockholmでの最盛期は5月~6月頃だということで、時期が遅かったのもあって小ぶりなベリーたちでしたが、それでも大きいモノを選びながら、2時間で私も彼もタッパーいっぱいにGet!!


Blueberryは、抗酸化作用(※)が非常に高く、食物繊維が豊富。
そして、目の疲れを和らげるアントシアニン(青紫色の天然色素)をたっぷり含む、健康にとても嬉しいベリーです。
特に北欧のBlueberryは、アメリカのものと比べると小粒で色も濃く、栄養が凝縮しています。
ベリーを摘む私たちの手も、ベリーを噛む私たちの歯も、ベリーの味を楽しむ私たちの舌も、どれも強力な青紫色に染まります。
※ガンや心血管疾患などの病気を起こすフリーラジカルの機能を妨げる作用。




今回は、ベリーたっぷりのBlueberry Pieを二つ焼きました。


Blueberry以外にも、私たちの身近にはいろいろなベリーが生っています。

こちらはリンゴン(コケモモ)。



北欧では、コケモモをジャムにして、お肉料理の付け合わせとして使います。
私たちの冷蔵庫に常時あるコケモモジャムは、彼の親戚のおばさんが摘んだものを彼ママがジャムにして、毎年私たちに送ってくれるもの。


レッドカーレント。



彼パパママのお庭になっているものを、夏休みに摘んできました。
すっぱくて美味しいんですよ。
朝食のmüsliに加えています。


クラウドベリー。



このベリーはスウェーデンでもレア。
でも、今年は彼パパママのサマーハウスの近くにたくさん生えていたようで、ジャムにしたものが私たちの手元に届きました。


この他にも、野イチゴやラズベリーだって、散歩の途中に採って食べることができます。
いろんな栄養をぎっしり含んだベリー。
北欧の森は、ベリーの宝箱なんです ;D

August 3, 2013

サルモネラ菌検査

バイト先からの命令。
夏に海外に行くスタッフは、仕事に復帰する前にサルモネラ菌の検査をすること。




初めて、こういう検査をしました!!
結果が出るまで1週間ほどかかるみたい。
大丈夫だとは思うけど、ドキドキ…

アメリカ旅行から学んだこと

夏休みの2週間、友達を訪ねに彼とアメリカのChicago&Madisonに遊びに行ってきました。

アメリカには何度か行ったことがありますが、栄養学に興味を持ってからは初めて。
色んな意味で大きな国なアメリカは、栄養関係に於いても同じで、だから、アメリカの生の健康事情を学べることにはワクワクしていました。


といっても、正直、Negativeなイメージが前面。
肥満問題を調べたばかりだったこともあって、それが実際どんな具合なのか調べてこよう、という考えしかなかったのだと思います。

だからこそ、Chicagoに着いて、30℃を超える暑さの中たくさんの人がランニングしていることには初日からビックリ。
その時は、「スウェーデンでも日本でも走るのが流行っているなら、アメリカで流行っていて当然。」と、あまり深く考えませんでしたが。

アメリカの意外性に本気で不意を衝かれたのは、食事情に触れてから。
友達の彼女さんがSmoothieにはまっている、ということを聞いて、彼らの健康志向を嬉しく思っていたら、ChicagoでもMadisonでも、街の至る場所でSmoothie/Juice Barを目にしたのです。スーパーの一角にまでも。
しかも、このsmoothie、スウェーデンで一般のヨーグルトとベリーを混ぜたようなものだけじゃなく、いろんな野菜を使ったGreen smoothieがメイン。
一瞬、青汁が流行りだしたのかと思っちゃうほど緑なGreen smoothie/juiceは以前からよく耳にしていましたが、飲んだのは初めて。
ちなみに、最近はWheatgrass(イネ科の野菜)を使ったGreen smoothieが人気のようです。

また、ココナッツウォーター(栄養価が高い飲み物です)が友達カップルの家に常備されていことにも驚き。
スウェーデンでは見たこともなかったのに。
アメリカでは、最近気になっていたものが、二つもこんなに一般的になっていることに、感心しました。

そして、一番驚いたのは、Madisonにあったオーガニック食材専門店の多さ。
野菜も果物も、チーズもお肉も、ワインもパンもチップスも、見ているだけで楽しくなっちゃうくらい豊富な品揃え。
普通のスーパーに比べたら当然お値段高め。それでも、どのオーガニック店もお客さんでいっぱい。
オーガニック店以外でも、毎週土曜には街の中心広場でFarmer Marketが開かれ、新鮮な野菜果物やチーズ、ハム、お花などを買うことができました。
こんなにアメリカ人の意思が高かったなんて…
スウェーデンはオーガニック食材の国だと思っていたのに、見事に裏切られた感じです。
アメリカ人の友達が「スウェーデンはつまらない」といつも文句を言っていた気持に、納得。
(※このFarmer MarketはStockholmでも毎年夏~秋に開催されるので、今年は絶対に足を運びます!!)


でも、“意外!!” だと思ったこの驚き、よーく考えたら、当然のこと。
アメリカは、健康問題が深刻なのと同時に、最新の研究結果を一番発信している国ですもんね。
Big Sizeで比喩される食文化や、それが引き起こす問題などのマイナスな面ばかりに目がいっていたな、と気づきました。

とはいっても、私の “発見” にも、ちゃんと理由があるみたいです。
このイメージと現実のギャップにはアメリカ北部州・南部州の違いも関係しているらしく、北部には、平均的に健康意識の高い州が多く、南アメリカからの移民が多い南部は、低所得低学歴の要因もあり、肥満の人が圧倒的に多いそう。
私が滞在していたChicago、Madisonは北部にあるので、だから「あれ??」と思ったのかもしれません。


アメリカ、面白いですね。いつか勉強しに行けたらいいな!!
そして、この、社会背景が健康や食事に与える影響。
「社会栄養学」の分野に相当するのでしょうか。
一層興味が沸きました :))))

July 9, 2013

ハーフ断食

今年もラマダン(イスラム教徒の断食月)がスタートしました。
イスラム教の移民が多いスウェーデンでも、何十万という人々が、今日から1ヵ月、日の出から日没までの間、断食を行います。

それにちなんでか、昨日の新聞に面白い記事を見つけました。
“5:2 Diet” という食事法。
最近話題になっているそうなのですが、私は初めて聞きました。 (皆さんはご存知でしたか??)

ハーフ断食が定義で、方法は2種類あるそうです。

 一つは、週の5日は普通の食事(約2000kcal)をし、残りの2日は食事量を大幅に減らす(女性:500kcal、男性:600kcal)というもの。
もう一つは、週2回、朝食か夕食のどちらかを抜き、半日断食を行う、というもの。
両方法とも、ハーフ断食日は2日連続にならないようにし、水分補給はお茶と水のみOKです。


“5:2 Diet”
体重減量ではなく、体内細胞を意図的に緊張状態にさせることで、老化や病気に対する防衛力を強化させることが目的なのだそうです。
生活習慣病のリスクが減るという効果もあるそうですよ。

私の知り合いにも、「以前は一年に一度、2週間ほど断食をしていた。」という方がいます。
その期間は、ブイヨンスープやフレッシュジュースのみを口にし、体内に溜まった汚物を洗浄。
最初はキツいけど、体が段々すっきりして気持ち良くなる、そうです。


うーん、断食か。
体の中から綺麗にするコトにはすごく惹かれるけど、食べることが大好きな私には難しそう。
それなら、ちゃんと食べて、その分たくさん運動する方を選びたいな。
あっ、でも、「甘味ハーフ断食」はする必要が大有り!!
人工甘味はNO、自然甘味はOK、という自己流ハーフ断食ね。


世の中いろっいろな食事法がありますが、やっぱり自分のライフスタイルにあったものを見つけることが大切。
「“5:2 Diet”、私にはできそう」という方は、是非挑戦してみてください :-)

June 13, 2013

キレイの始まり。

先日、彼と一緒にランニングをした時のこと。
スピード強化をしようと、彼に少し速く走ってもらい私はそれに合わせて走っていたのですが、スタートして早くも10分後…
「うわっ、体が重い…」
せっかく、気持ちの良いナイトランを楽しもうと思っていたのに、結局最後までキツイ思いをして走ってしまいました。


確かに最近、仕事が重なったりして、トレーニングはおろそかになるは、食生活は乱れるは、睡眠は不足するは、な生活をしていたのです。
ランニングのような持続運動をしている時って、いかに体内に毒素が溜まっているか、がよーく分かったりしますよね。
走りながら、反省しました。

正しい食事も、規則的なトレーニングも、睡眠時間の確保も、体の中からキレイになるためには必要不可欠なこと。
常に軽やかで爽やかな気持ちでいるためにも、この3つは優先して大事にしたいです。


ということで、Detox宣言!!
今日から、この泥っと生活を改善して、体の中から洗浄します!!

June 9, 2013

学生栄養士のバイト

以前お伝えしたバイトも、早くも2ヵ月の歴。
ですが、やっと最近、ミスをしないで仕事が出来るようになりました。

なんたって、もうこれが、想像以上に頭も体も使う激務。
お客さん(患者さん/ご老人)からの依頼表とその日のメニューを照らし合わせて、このお客さんには何を送る = 何を送ってはいけない、ということを考えながら、食事をパッキング。
例えば、グルテンやラクトースアレルギーのお客さんにはそれを含まない料理を、手術後や固いものが食べられない方には、柔らかい/食物繊維の少ない料理を、プロテインや脂肪を多く摂取してはいけないお客さんなら、それを減量した料理を……etc。

初めて一人でこの食事決めを任された時は、自分のミスで誰かがアレルギー反応を起こしてしまったり、下手すると大事に至ってしまったりするんじゃないか、と、数日は冷や汗&ドキドキ。(もちろん今でも、毎回心配になります。)
確かにこの仕事、時間さえあれば、そんなに難しいものでもないのですが、なにしろ、ストックホルム内の複数の病院と老人ホームに送っているので、8時間なんて気付けばあっという間。
私の様に新米学生バイトが仕事をした日なんて、せっかくパッキングした食事も間違えが多くて、やり直しばかり。
残業は当然になってしまいます。
こうなると、ベテランスタッフの目も痛い…
何度私も気まずい思いをしたか……

でも、負けず嫌いの私は、逆にそれでやる気ON!!
よし、次は絶対同じミスはしない、もっとテキパキと働く、と幸いなことに毎回ワクワクして通勤しています。
仕事に関しては厳しい特別食セクションの皆も、他のセクションで働く皆も、すごくフレンドリーで楽しい。「行きたくないな…」と思うことはまだありません :)

特別食や調理の専門授業はまだ受けていないので、今のところ作るのは、飲み物やデザート、サラダのみ。
メインの任務は、例の恐るべしパッキングです。
でも、もう少ししたら調理法も教わって、マルチで働ける(役に立てる)様になりたいナ。


今週は、金土日と週末3連続出勤。
明日は朝寝坊するぞ :)))))

May 31, 2013

カムバック!!

ただいまー!!
先日、英語のコースが無事修了し、晴れて課題締切の日々から解放されました!!

昔から「外国語」が好きで、いろいろと手を出していたのですが、やっぱり今は「栄養学」が本命。
いくら好きな言葉とは言えども、こんなに大量の課題に追われていては、趣味も苦に変わってしまう。
今後は、映画や本、音楽そして交流を通して、リラックスしながら言葉力に磨きを掛けることにして、専念するのは栄養の勉強だけにしたいと思います。

と言いつつも、英語のコースでも、自分の専修科目は大いに活用。
最終論文&プレゼンでは、以前このブログでもお伝えした「ビッグサイズのジュース禁止令 (訂正修正あり)」 をもとに、アメリカの肥満問題を取り上げました。
さすが、自分の関心のある分野なだけあり、一番良い成績をもらえましたよ :)))))


それから、この間、あまり集中して健康関係のニュースを収集出来なかったのですが、そんな中でもすごく興味を引き付けられた話題が、
WHO提唱の「昆虫食」。
とっても筋の通った意見なのですが…やっぱり私には無理…
昆虫を美味しそうに食べる姿が想像できません。


昔、ポルトガルで挑戦したカタツムリの思い出。





エスカルゴ、なんて聞きの良い名前も似合わないくらい、本当にその辺にいるカタツムリ。
味は、もちろんガーリックバターしかしなかったけど、こんな風に見られてしまったら、ムリ。

今でも、この時の私のリアクションは、友達との笑い話になっています。


さーて。
秋に大学に復学するまでの、残りの数か月。
溜まりに溜まっっっった前期の復習をしっかりして、忘れてしまった内容などを思い出しつつ、新しい情報にも敏感に耳を立てたいと思います。
るん。

April 15, 2013

栄養の勉強の合間に。

「大学休学中は授業の復習をする!」と決めていたのに、なんだかすっかり疎かに。
昨日は久々に生理学の教科書を開いて、自分が立てたプランと見比べ…
随分スケジュールに遅れをとっているコトに改めて気付き、焦り中です。
ブログも全然更新できてませんね :-P


常に何かをしていないと、心配になってしまう性。
良くも悪くも、いつも色んなことに手を出して、両手いっぱいになってしまいます。

でも、そんな中、栄養士としての将来に役に立つ一歩がありました :))))))
特別食を必要とする患者さんやご老人に、料理を作って配達する会社で、バイト採用してもらうことが決定。
机に座っているだけでは学べない、実用的なことをたくさん習得できたら良いな、と期待してマス‼

栄養学の復習は、先月から始まった英語のコースが終わってから、再スタート、かしら。
そしたら、ブログの更新も少しは増えるかな。

April 4, 2013

手作りMüsli

炊きたての白いご飯。
お味噌汁。
焼き鮭、卵焼き。
納豆、梅干し、明太子。


……
本当は、そんな純和食の朝食が食べたいのですが、海外に住んでいると、とーっても難しい :-(
スウェーデンに来て以来、ほぼ毎朝、ヨーグルトにリンゴを刻んで入れ、簡単手作りmüsli(ミューズリー)をかけて食べています。

そんなmüsliにも飽きた今日この頃。
ちょっと変化をつけよう!! と、いつもよりバリエーションに富んだ材料を使って、贅沢müsliを作りました。





今までのオートミール、ひまわりの種、亜麻の種、レーズンに
バナナチップス
ココナッツチップス
カボチャの種
ヘーゼルナッツ
キヌアパフ
ディンケル小麦
ドライイチジク
ドライデーツ
を混ぜ、200℃のオーブンで25分ほどローストさせれば、出来上がり :D


スウェーデンのスーパーには大抵、こうしたmüsli用のフレークや種、ナッツ、ドライフルーツの量り売りコーナーがあるので、手軽にそして好きな材料を好きな量だけ購入することが出来ます。
忙しい朝でも、食物繊維や良質な油、そしてたくさんのミネラル成分を摂取できるmüsliは、万能な朝食と言えるかも知れません。
(それでもやっぱり、私は和食が恋しい‼)


いつもと違った朝食を楽しみたい方。
お好みの材料を使って、是非My müsliを作ってみて下さい ;-)



PS: 市販のコーンフレークなどは、塩や砂糖が想像以上に多く使われていることが多いので、未精製のオートミールやディンケルを選ぶことをお勧めします。
ナッツも同様に、ナチュラルなものを選んで下さい。


March 27, 2013

ジュースのカロリー

スウェーデンからも、日本からも離れて、今日はアメリカからのニュースを。


アメリカの肥満問題は、よく知られた事実ですが、セレブ志向の高いニューヨークでは近年、州をあげて健康対策を強化しています。

現ニューヨーク市長のMichael Bloomberg氏。
彼はまず、市内のレストランでのトランス脂肪を含む料理の提供と喫煙を禁止。その後、ファーストフード店では、メニューにカロリー表示をすることが義務付けられ、また、公園や広場でのタバコも禁じられました。
そして昨年秋、4,7dl以上のサイズのジュースの販売禁止が採択され、今年の3月12日から施行されています。

(修正:この法は、施行日の3月12日の前日、11日に、急遽取り消しの判決が下されていました。「抜け穴」や「例外」があまりにも多い、という判断が理由のようです。Bloomberg市長はすぐさま上訴したようですが、どのように解決するかは分かっていません。)

この法令には、ジュース販売業者やレストラン業界、また一部の市民からも反対が出ていますが、彼ら以上に対決姿勢を見せているのが、ミシシッピ州。
ニューヨークに対抗して、お客さんが飲みたいだけの量のジュースを売るだけでなく、バーやレストランでカロリーを提示することを禁止するなどの“The Anti Bloomberg Bill (反ブルームバーグ法案)”と名付けられた法案までもが提出されています。
ですが、実はミシシッピ州は、300万人の住民のうち35%がBMI値30を越える、アメリカ国内でも肥満率が最も高い州なのです。
(BMI値 25以上 = 肥満 / 18,5以上 25未満 = 普通 / 18,5未満 =痩せ型 )


スウェーデンの話が交じりますが、先日、スウェーデン国内の糖尿病患者のうち、女性は47%が、男性は41%が肥満である、という調査結果が出ました。
肥満は、糖尿病の起因になるだけではなく、生活習慣病をはじめ多くの疾患に関わっています。


ファーストフード店で注文するジュースを、ビッグサイズからスモールサイズに変えるだけで、摂取カロリーを62kcalも減らすことが出来ると言います。
国民の選択肢を法律で限ったり、強要したりすることは、確かに人権の侵害となりますが、肥満が、いずれどのような健康被害をもたらすのか、どうしたらそれを防げるのか、という情報を得ることができる、というのも私たちの権利。
国民の健康を守るのも国家の役目の一つではないか、と思います。

March 15, 2013

Let's 禁煙!!

質問です。

皆さまの中でタバコが好きな方、いらっしゃいますか?

当てはまる方…
もしかすると、近い将来、タバコが法律違反になるかもしれませんよ!!



というのも、先日のこちらの新聞に、「2025年施行 タバコ違法案」というdebate記事が掲載されていたのです。

スウェーデンにある4つの肺ガンセンターによる提案で、2025年以降、タバコの輸入/配給/販売を全面禁止するように、と、スウェーデン政府に要求する旨。
ニュージーランドやフィンランドでは、既に同様の対策が施行されているようです。


スウェーデンでは、Snusという嗅ぎタバコが主流なこともあって、近年国民の喫煙率は低下の傾向にあります。ですが、それに相反して、若い女の子の喫煙者は増加しており、それが大きな起因の一つとなって、肺ガン発生率も高くなっているのです。
(スウェーデンでは、肺ガン患者の80%はタバコに由るもので、毎年約3500もの人が診断されています。)

タバコは、肺だけでなく、口腔、咽頭、食道、膀胱など、あらゆるガンを発生させてしまいます。善玉コレステロールも減少させ、肺疾患や心血管疾患を引き起こす、という、世界的に見ても高血圧に続く厄介モノなのです。


大のAntiーtobacco派の私は、この提案には大賛成。
でしたが、翌日の新聞には、政府からの却下の記事が載っていました。
その理由としては:
1. EU全体の平均喫煙率が28%なのに対して、スウェーデンは13%であること。
2. 法で禁止していなくても、現時点で国内の喫煙者は大幅に減っている。
3. 警察が喫煙違法者の調査&追跡に時間を割くのは適当でない。
というもの。
市民からも、「賛成出来る部分もあるが、個人の自由な選択権が損なわれる」という反応が目立ちました。



日本は、いまだに喫煙大国。
特に、喫煙席が当然のように用意されているレストランの多さは、先進国らしからぬものです。
タバコは、自分の健康だけでなく、周囲にも害を及ぼす不快で迷惑なものである。むしろ、副流煙を吸うpassive smokerの方が悪影響を受ける可能性があるのだ、という配慮を、もっと広めなくてはいけません。

小中学校の理科の授業で見た、あの黒い肺の模型。
うわーっと驚いた経験のある方も、多いかと思います。

いくら健康的に食べていても、いくら定期的に運動していても、タバコを吸っていては全く意味がありません。
結局スウェーデンでは「タバコ禁止案」は却下されてしまいましたが、提案者の意識とモチベーション自体は政府も大いに買っています。
喫煙者の方々は、タバコのもたらす影響を再度真面目に考えて、この機会に(もう一度??)、真剣に禁煙に取り組むことを強くお勧めします!!

March 7, 2013

妊娠さんへ

今年1月に生まれた、初の甥っ子。
去年姉からオメデタの連絡が来て以来、叔母バカです♡

そんな甥っ子がすくすく成長するのに必要なのが、もちろん「良質な食事と睡眠」!!
何を食べさせたら良いのか。
何を食べさせてはいけないのか。
何に気を付ければ良いのか。
可愛い甥っ子と初出産で不安だらけであろう姉の為に少しでもなればと、授業で習ったことを簡単にまとめて先日メールしました :-D


とは言っても、結局は「生後6ヶ月まではとにかく母乳が大事!!」の一言でまとめられるので、今日は代わりに妊婦さんの食事について少しお話したいと思います。


大まかには “5つの食事アドバイス” と同じですが、妊婦さんに特有なのが、まずは皆さまもご存知の“アルコール”。
胎児は、私たちが思っている以上にアルコールに敏感です。母親の妊娠中の飲酒が原因で診察に来る子ども(患者さん)の話を時たま彼からも聞きますが、妊娠時のアルコールは罪のない子どもに様々な障害をもたらしてしまいます。
少しくらいなら…という考えは捨てて下さい!

次に、妊娠中、特に注意して摂取したい栄養素。
それは、ビタミンD、Ω‐3、葉酸(ビタミンBの一つ)、鉄分そしてヨードです。
※ビタミンDとヨードについては、それぞれ “ビタミンD” “減塩” を参考にしてください。

葉酸については、以前から、「二分脊椎症(先天的障害の一つ)の発症リスクを減らす」ことは知られていました。
それに加え、先月、ノルウェーの国民健康機構が、「自閉症のリスク低減にも貢献する」という研究結果を発表。言語発達においても好影響があることは既に分かっていますが、葉酸は脳の発育に欠かせない大切なビタミンであることが更に証明されています。

スウェーデンでは、妊娠の可能性がある女性は「妊娠が疑われた時点から妊娠12週目までの間、毎日400μgの葉酸を摂取する」ことが推奨されています。
実際は、それだけの量を食事だけで取り入れるのは難しいので、サプリメントで補うなど工夫をして下さい。


心強いお母さんが身近にいないスウェーデンにお住まいの妊婦さんは、 Livsmedelsverket のサイトがお勧めです。
いろんな情報が載っていますよ ;-)


March 3, 2013

癌予防の本

クリスマスに、彼ママパパから頂いたプレゼント。
“Matfrisk”




癌を予防する料理の紹介やレシピが載った本です。




このスウェーデン本が、先日パリで開催された、世界の料理本大会「Gourmand World Cookbook Awards」の健康/栄養部門で、銀賞を受賞しました‼
(金賞はマレーシアの「Food for your eyes」。)

現在、数ヵ国の出版社から翻訳への強い関心が寄せられているで、日本での出版も有りうるかも!?


さて、肝心の中身ですが…
サイズの大きな本なので、インテリとして可愛く飾らせてもらっているだけで、実はまだ読んでいません。




いけないいけない :P

内容が興味深いだけでなく、写真もキレイに撮られているので、休日にゆっくり時間をかけてめくってみたいと思います。


それでは皆さまも。
Have a peaceful sunday!!

February 24, 2013

食生活へのこだわり

先日読んだ「食のトレンド」についての記事に、今後「食」は「健康」だけでなく、「個人の人間性や意思を表現するもの」にもなってくる、と書いてあり、考えさせられました。

今日は、普段あまり深く気にしないかもしれない、「食生活へのこだわり」について。


スーパーは、私たちの食生活がよく表れる場所。
レジに並ぶ人がカゴから取り出す商品を見れば、その人が食に対してどういう姿勢でいるのか、大よその想像がついてしまいます。
加工食品やスナックばかり買っている人もいれば、バランス良い生鮮食品がカゴから覗いている人もいる。
どちらが素敵に見えるか。
どちらが良識のある健康的な生活を送っているか。
と聞かれれば、当然後者ですよね。


しかし、キレイな食生活の選び方は、「加工食品を買うか生鮮食品を買うか」「健康的か不健康的か」だけではありません。


例えば、エコロジー食材を積極的に買うことや、以前もお話しましたが肉の消費を減らすことは、環境保護に繋がります。
日本人が誇る「もったいない」精神も、グリーンな食生活においてはとても大事。
無駄な食品廃材は極力減らす。それでも出てしまう分は、しっかり分別して、専用のゴミ箱に捨て、エネルギーに変換する(そういうシステムがあれば、是非!! )。廃棄量が1tonもあれば、バイオガス車をなんと1250kmも走らせることができるのです。

フェアトレード商品も、最近は選択の幅が増えてきました。
生産者を考慮し、彼らの生活改善を促そうという気持ちはとても大切です。


私の、現在の食生活へのこだわり。
それは例えば、基本ですが、素材から料理する。食べ物を粗末にしない。食品廃材のリサイクルは、スウェーデンに移って以来、もう4年近くも続けています。
また、個人的に今非常に興味があるのは、エコロジー食材とフェアトレード商品。
学生の身ですが、お財布が許す限りはそうした食材を選んで、自分のサポート意思を主張できたらなと思っています。


地球や生産者にも優しく。
そんなこだわりのある食生活をしていきたいですね。


February 20, 2013

馬の肉を食べさせられた人々

日本でも、このニュース、報道されているのでしょうか。
今、EU全体で、肉加工食品の偽造が大問題になっています。


「牛肉100%使用」と表示された食品が、実は馬肉だった。

この偽造問題が最初に発覚したのは、1月中頃、アイルランドででした。
2月始めにはイギリス、そしてスウェーデンでも確認。
その後もデンマークやノルウェーなど、様々な国で同偽造食品が見つかっています。
スウェーデンでは、馬の肉を使ったラザニアやハンバーグが、スーパーだけでなく、パブやレストラン、また学校給食にも出回っていました。
販売会社はすぐに該当商品を回収、撤去。
政府と協力して、偽造の原因究明に早急に取り掛かり、迅速な対応で臨んでいます。


この牛肉偽造は、現在、ヨーロッパ16カ国、60ほどの会社を巻き込む大問題に発展しています。
イギリスやスウェーデンで摘発された商品は、フランスの会社が製造していたもの。
しかし、それ以前の肉の出荷ルートがフランス、オランダ、キプロス、ルーマニア、ポーランドなどEU各国にまたがり、あまりにも複雑。EU法の一つである “商品の移動の自由” が障害になり、一体どこでどう入れ違えられていたのか、明確にならないのです。
武器売買組織も関与しているのでは、という情報まで出ています。


ヨーロッパの中にも、例えばベルギーやイタリア、フランスのように、馬肉を高級食品として楽しむ国はあります。しかし、そうでないスウェーデンでは、あたかも犬猫の肉を口にしてしまったかのような騒ぎ。
しかし、一番の問題は、馬肉を食べてしまった、ということではなく、嘘の表記がされていたということ。

日本でも偽造問題は少なくありませんが、スウェーデンでも、つい最近も豚肉を牛肉と偽って提供していた事件があり、食の偽造は全世界で広まる新たな問題となっているようです。


「自分が何を口にしているのか」を知ることは、消費者の最も根本的な権利。
それが守られていない。
何を信用すればいいのか。本当に信用できるのか。
判断できなくなってしまうのは、すごく恐ろしいですよね。


EU委員会は、使用材料とパッケージ表記の一致を確かめる為に、来月、加工食品の一斉DNA調査を行うことを決定しています。


February 14, 2013

Valentine‘s Day もヘルシーに!!

可愛くてお洒落なチョコレートが街にあふれる日本。
見ているだけで心がウキウキしますよね :D
スウェーデンにも素敵なチョコレート屋さんはたくさんありますが、洗練度においては日本には到底敵いません。


ですが。
チョコレートの質を選ぶ目は、日本人より肥えているのではないかでしょうか。

ここでいう “質”。
それは、“チョコレートのヘルシーさ” のコト。


スウェーデンでは近年、カカオ70%以上のダークチョコが大人気。
ミルクチョコ、ホワイトチョコは子ども用のお菓子コーナーにちょこっと置いてあるくらいです。

ダークチョコ(以下、カカオ70%以上のもの)が急激に普及したのは、その健康増進効果が知られるようになってから。
基本「健康志向の国民」であるスウェーデン人なので、「ヘルシー」という言葉に弱いのです。


では、ダークチョコの何が体に良いのでしょうか。

それはカカオに含まれるフラボノイドに理由があります。

坑酸化作用をもつフラボノイドには、悪玉コレステロールを抑え、善玉を促す効能があります。それによって、動脈への脂肪蓄積が妨げられ、炎症のリスクも減少。フラボノイドはさらに、血圧も下げてくれます。
つまり、動脈硬化の防止に偉大なプラス効果があるのです。

また、去年発表された調査では、ダークチョコはコレステロールだけでなく血糖値にも好影響をもたらすことが確認されました。
現在は糖尿病II型の発症を抑える効果もあるのではないか、と期待されています。


しかし、ここで注意したいのが、この健康増進効果は、カカオ70%以上を含むチョコレートのみである、ということ。
また、チョコレートは一方で、健康を損なう飽和脂肪を多く含み、高カロリーでもあるということも忘れてはいけません。
一番のお勧めは、10-20gのダークチョコを週4-5回程度食べることです。




今年のバレンタインは、私もカカオ70%のチョコを使ってマフィンを焼きました。
トッピングには、これまた坑酸化作用があり、ビタミンCいっぱいのベリーを使用。


皆さんも、甘くてヘルシーなバレンタインを ;-)
Happy Valentine's Day ♡


February 12, 2013

“太っても良い!?” 日

今日は、スウェーデンの Food events を一つ、ご紹介します :)


キリストの復活祭であるイースター。
その46日前(灰の水曜日)から、食事節制期間である四旬節が始まります。
スウェーデンでは、その前日の火曜日を「ずんぐり火曜日(Fettisdagen)」と呼び、セムラ(Semla)というケーキを食べる風習があります。

イースターは、「春分の日の後の最初の満月直後の日曜日」に定められているため、年によって日付が違います。
今年は3月31日がイースター。
よって、Fettisdagenは本日、2月12日でした。


セムラとは、クリームやアーモンドペーストがたっぷり入った、甘ーいケーキ。
それに、ホットミルクをかけて食べる人もいます。
卵も乳製品も食べられなくなってしまう前に、食べ溜めておかなきゃ!というのが、起源の一つ。

昔は、この日にのみしか用意されなかったセムラ。
今では、クリスマスが終わって新年が明けたかと思うと、もうスーパーやカフェで目にします。
次のイベントに向けての楽しみがないと、やってられない、という感じ。
伝統も何もありません。笑。


毎年、This Year's Best Semla といって、いろいろなお店のセムラがランク付けされます。




いつもは私たちもそのランク付けを一応チェックして買うのですが、今年は、初めて自分で焼いてみました :-D




生クリームがあまり好きでないので、自分で調節できてピッタリ。


これからイースターまでの7週間。
毎週火曜日のデザートは、セムラに決定です☆
(これは、一部のスウェーデン人の習慣。)


February 7, 2013

ビタミン D

やっっっーと雪が解け出し、気温もプラスが続き始めた♡
かと思ったら、また大雪の日々です… :(

今こそ日が延びているとはいえ、スウェーデンでは冬になると、日照時間が短くなり、一日の大半は真っ暗。
そのせいで、冬は鬱になる人や、ライトセラピーなんてものを受ける人が増えます。


しかし、太陽がいなくなることで生じるのは、精神的な問題だけではありません。


体に必要なビタミンの一つ、ビタミンD。
ビタミンDは、太陽の光を受けることで体内でも生成することのできるビタミンです。
ですので、食事だけでなく、日光もとても大切な供給源。

黒い肌の人、長袖ばかり着ている人、室内にこもってばかりの人は、日頃からビタミンD不足になるリスクが大きいのですが、スウェーデンでは、冬になると、特に子どものビタミンD不足に注意が必要となります。

先月末の新聞記事によると、今秋冬の日光量は例年に比べても少なく、スウェーデン北部に住む幼稚園児は、たとえきちんとした食事をしていても、体内のビタミンD値が基準を下回ってしまっているそうです。


 
 
ビタミンDは、カルシウム摂取バランスに関与するビタミンなので、不足すると骨や歯の成長に悪影響を及ぼします。
ですのでスウェーデンでは、子どもは2歳になるまで、毎日ビタミンDサプリを飲むことが推奨されています。


太陽のありがたさは、いざ太陽のない場所に行ってみないと、なかなか気づきません。
日に焼けたくない、というお気持ちは分かりますが、でも、適度な日光浴は必要なのですよ。
(北欧の人は、夏は一日中太陽の下でお昼寝。まるで、一年分の日光を吸収しているよう。笑。) 


だから、早く春になって!!

February 4, 2013

減塩

スウェーデンのキッチンで一番好きな場所。
それは、様々なハーブや塩コショウが並ぶ調味料スペースです。




大抵どの家庭のキッチンにも備え付けられていますが、調味料が揃っているだけで、料理が出来る感覚に陥ってしまう、というMiracle Space☆


スーパーでも調味料コーナーは賑わっています。
それでもやはり、“お国もの” がないスウェーデンで一番よく使われる調味料といえば、「お塩」でしょうか。

私も、現在家に5種類の塩を置いています。




ヨード入りのミネラルソルト、シーソルト、ハーブソルト、フランスの友達が送ってくれた岩塩、そして大分の柚子塩。
料理によって、使う塩を変えるのも楽しいです。
※ヨードはホルモン生成に関わるミネラル物質。このホルモンは新陳代謝をコントロールする働きがあるので、ヨードは私たちの体に欠かせません。


塩は食材の旨さを引き出してくれる、優れもの。
しかし、摂りすぎには注意が必要。
高血圧の直接原因だけでなく、生活習慣病やメタボにも繋がってしまいます。

WHO が推奨する塩の摂取量は、一日5-6g。
Livsmedelsverket は現在、男性7g/女性6gの一日摂取量を推奨していますが、長期的には、WHOと同じく5-6gを目指しています。
では、スウェーデンに住む私たちが、実際どのくらいの塩を毎日摂取しているのか、というと、推奨量の約2倍、10-12g、だそうです。


以前、彼ママと料理をしていた時のコト。
私が味付けの為に塩を振っていると、“もっと塩を入れて” の声が。
丁度授業で塩の話を聞いた後だったので反論はしたものの、美味しくないと意味がないと言われてしまいました。
彼パパなんて、更にそれに塩を振って食べる始末。
彼ママのゴハンは確かに美味しいんです。
そして、彼ママは私と同様、健康にすごく興味があるんです。
が、今までいつもこんなに塩を使っていたのか、とビックリしました。


しかし、問題の根本は個人個人で解決できそうにありません。
なぜなら、私たちの塩の摂取源の約75%は「見えないところ」にある、からです。
例えば、パンや肉製品。オイルやチーズ。そして、出来合い食品はもちろん、甘いトマトケチャップやコーンフレークにも予想以上の塩分が含まれています。
スウェーデン国民が塩の摂取量を推奨まで減らすには、食品産業界をもっての取り組みが必要なのです。
Livsmedelsverket は、産業界に問いかけて、食品に含まれる塩の量を5年の間に徐々に減らすプログラムを打ち出しているところです。


……
と、ここでふと気になるのが、日本での現状。
味噌にも醤油にも塩は大量に使われているし、去年話題になった塩麹なんて名前に塩が付くほど。
日本人に高血圧や糖尿病が多いのは、塩の高摂取が原因の一つなのでしょうか??
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけると嬉しいです。


January 31, 2013

野菜&果物キャンペーン 実施中

Livsmedelsverket の5つのアドバイスの一つ。
一日に野菜&果物を500g食べよう。

メディアでうるさいほど取り上げてきたおかげで、スウェーデン全体でみると、その消費量は増えてきました。

とは言っても、現在の一人当たりの平均摂取量は200g。
性別でいうと、男性の達成率は女性に比べて半分ほど。
目標まで、まだまだの感じです。


そこで、スウェーデンの大手スーパーマーケット ICA が打ち出したのが
「緑の一年にしよう "Ta ett grönt år"」 キャンペーン。
今週は色んな野菜&果物がお買い得商品になっています ;-)
(「一年にしよう」と唱っているので、毎週何かしらの野菜&果物が安くなるのかしら!? 期待💕)


一昨日、昨日と朝刊に載っていたスーパーの広告も、ご覧の通り。




野菜&果物に含まれる栄養素とちょっとした説明が書いてあります。
面白い‼ (このスーパーのCMはいつも面白いんです。)

ちなみに、真ん中にいるおじいちゃんは、CMのキャラクターで店長さん。
なぜ裸なのか、って?

うーん。
裸ネタ、エッチネタの好きなスウェーデンだからです… :-P

January 29, 2013

お菓子 vs トレーニング

ー15°C続きの一週間だった先週のStockholmも、週末から落ち着き始め、ジョギングをする人がちらほらと出てきました。

昨日は+2°C。
私も、今年初の一走りを!
雪が積もっている為、走りにくくはあったものの、やっぱり体を動かすのは気持ち良い :-D
去年末から、雪だ勉強だ、自分に合うジムが近くにないだ、で運動不足になっていたので、久々のこの心地好い疲労感は嬉しいです。


スウェーデンは、国民一人あたりのグミ&チョコ消費量が年間 17kg と世界一多く、甘味飲料も 90ℓ を消費(2010年)。
近年肥満の増加が大きな問題となっており、前回少し言及した砂糖税もそれが原因で提案されました。

でも、一方で、運動に対する意識もとても高いんです‼
走る人、ジムに行く人。
とにかく暇な時間があれば、体を動かしています。

正直、他にやることがない、というのもあるかもしれません(特に冬は)。。。
ですが、国(Livsmedelsverket)をあげての「週3回のトレーニング」推奨や、ほぼ毎日のように新聞に掲載される特集や記事は、少なからず国民の意識向上に貢献しています。
スウェーデン人本人も、それは自覚。
以前、お菓子消費量についてスウェーデン人にアンケートを取ったところ、「自分たちは運動をたくさんするから、お菓子を食べても問題はない」「お菓子は、運動のご褒美だ」との意見が多くありました。


日本人は、“ダイエット” “健康”というと、食事だけに目がいきがち。
それは、やはり赤信号です。
食事制限はもちろん、いくら健康的な食事をしていても、全く体を動かしていないと、肥満や生活習慣病のリスクはググンと高くなってしまいます。
Nordic Nutrition Recommendaion / Swedish Nutrition Recommendation は、子どもは毎日60minの、大人は最低一日30minの運動を推奨。
さらに大人は、毎日60minの運動をすると、より体重増加防止になります。


時に、スウェーデン人はトレーニングのストレスに駆られているんじゃないか、とさえ思ってしまうことがあります。
気持ち良く、リラックスするために体を動かすのに、それでは逆効果。
トレーニングをしないと自己嫌悪になってしまう。
そこまで意識を高める必要はありませんが、皆さんも一日30min、少し競歩で街を散歩してみるのはいかがでしょうか ;-)

January 27, 2013

お肉税

先週、スウェーデンで大きく取り上げられた、食品関連ニュース。




お肉に特別税金をかけよう、という提案。

お肉、特に牛肉は、トランスポート時を始め、飼料/飼育や加工にも多大なエネルギーを消費、二酸化酸素を排出する。よって、環境汚染の助長である。
との理由です。

ベジタリアン、ベガンが目立つスウェーデンですが、一方で牛肉の消費量は世界で5番目に多い国。
でも、お肉は、プロテイン、鉄分、ビタミンDなどの大事な供給源でもあります。
特別税で影響を受けるのは、きっと低所得者や予算ギリギリの学校給食など、今でも既に消費量が少ないグループのはず。

砂糖税提案の時といえ、スウェーデンは、消費量を減らすために税金をかけよう!!、という考えがなぜか強くあるよう。

食用動物の生活環境を改善する。
“もったいない” 精神を広めて食べ物の廃棄量を減らす。
など、もっと別のところに目を向けて欲しいものです。

皆さんはこの特別税、どう思いますか?

January 25, 2013

5つの食事アドバイス

スウェーデン国内に数ある食品関係機関・団体の中で、一番威厳があり信頼のおけるものが、国営食品機構 Livsmedelsverket です。
食品関連ニュースでは頻繁に登場。私たち学生が使用する教科書や論文の大半も Livsmedelsverket が関与しています。正しい情報、新しい情報を知りたい時には、Livsmedelsverket のサイト(www.slv.se)をチェックすれば、あれこれ検索せずにすぐGetできます。

今日は、そんな Livsmedelsverket が提唱する5つの食事アドバイスをお伝えしたいと思います。
スウェーデンに住んでる方は、きっとどこかで一度は耳にしたこともあるはず!? ;-)


1. 果物&野菜を一日500g摂取する。
⇨ 果物&野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維そして坑酸化物質が豊富に含まれています。

2. パン、お米、パスタ、小麦粉などは全粒のものを選ぶ。


⇨穀物の粒にはFe、K、Mgなどのミネラルが多く含まれています。
また、糖尿病や動脈硬化などの成人病にかかるリスクが低くなる、という研究結果も出ています。

3. 「鍵マーク」の付いた商品を選ぶ。


⇨「鍵マーク」商品の特徴は
*油脂控え目、または健康的な油脂使用
*塩分控え目
*砂糖控え目
*食物繊維、全粒を多く含む
の最低一つに当てはまる、ということ。
同じタイプの商品で迷うなら、「鍵マーク」の付いている方を選んで下さい。
(スウェーデン外にお住まいの方は、これらの点を満たすような商品を選んで下さい。)

4. 魚を週3回食べる。
⇨ビタミンDや体に必要なミネラル(Seなど)が複数含まれていますが、特にΩ‐3は見逃せません。
「魚を食べると頭が"良くなる"♬」のも、嘘ではないですよ。

5 .油脂は流動形のものを使用する。
バターなどの固形油脂は、体に悪い飽和脂肪酸が多く含まれているので、料理をする時には、不飽和/多価不飽和脂肪酸を多く含むオイルを使って下さい。


2番目の「全粒製品を選ぶ」。
これは、珍しく(?)日本よりスウェーデンの方が進んでいる項目です。
「白い」食べ物を好む日本人。先日の一時帰国時は、スーパーやパン屋さんに並ぶ全粒商品のあまりの少なさにビックリしました。
日本でも、選択の幅が広まると良いですね。


ちなみに Livsmedelsverket、てっきりStockholmにあるのかと思っていましたが、実は私の大学のあるUppsalaにあるんです。
たまに関連学部生に公開しているようなので、チャンスがあれば見学に行ってみたいと思います :D

January 24, 2013

自己紹介

My Scrapbook : Food, Nutrition, Health and Beauty - from Sweden- へようこそ!

初めましての方も、そうでない方も、My Scrapbook を覗いてくださってありがとうございます。
スウェーデンはウップサラ大学で、管理栄養士を目指して勉強中の Margarita です。


「美しい北欧の国」というイメージしかなかったスウェーデン。
いざ移り住んで目の当たりにしたマイナス面の一つが、貧しい食文化、でした。
以来、素晴らしい食文化を誇る日本の知識をスウェーデンに広めたい、という気持ちが高まり、管理栄養士学科入学を目指してスウェーデン語習得に大奮闘。
昨年2012年秋にとうとう、まず Kostvetarprogrammet (栄養エコノミスト学科)に入学することができました。そして半年間、基礎栄養学Aを学んだ後、今年2013年の春、第一志望だった Dietistprogrammet (管理栄養士学科)に編入が決定!!
現在は、単位取得関係の理由で、半年間の休学中です。

“栄養&健康面からみた食事情報を発信したい”
その夢の第一歩を踏み入れられた今。そして、それをゆっくりと見直す時間のある今。
取り掛かるなら、今がチャンス!!
食べた料理やレシピ紹介ではなく、食事の“何が” ”どうして” 大事なのか。授業で学んだコトを、自分でもきちんと理解しようという願いも含めて、お伝えしていけたらと思います。


ですが、My scrapbook に書く情報はほぼ全てここスウェーデンが出所なので、「スウェーデンでは…」が前提になる内容も多々あると思います。
きっとこういう分野なら万国共通の話がほとんどだろうとは思うのですが、もしこのブログに興味を持ってくださる方で、日本を含め他国の食事&栄養&健康分野に精通している方がいらっしゃったら、どんどん情報交換をしていけたら嬉しいです :-)


大学卒業までの3年間。
一体どんなことを学び、皆さんに発信していけるのか分かりませんが、私にとっても皆さんにとっても得るものが多い Scrapbook になれば幸いです。

一緒に、カラダの中からキレイを目指していきましょう♡