November 4, 2014

おっぱいの味

前回に続いて、今回もミルクのお話。


皆さん、お母さんのおっぱいの味って覚えていますか?? :)

今日から数週間、小児科のお勉強。
第一回目の今日は、小児科管理栄養士さんが ”健康児の食事” についての講義をしてくれました。
そこで試飲!!

母乳 vs 乳児用調製粉乳


 
隠し撮り。


試飲させてもらった母乳は、病院が、赤ちゃんを産んだお母さんたちから搾乳保存させてもらっているもののおすそ分け。
(ドナーさんは、1リットル150krで寄付するそうです。)



母乳!!

うーん。
はっきり言って、美味しくない。
牛乳というより、豆乳やオートミールミルクのような、あまりハッキリとしない味。
+ 「おっぱい」という事実の方が強すぎて、なんだか、もう一口でおなか一杯。笑。
それから、味のほかに気付いたのが、色。母乳って、ミルク色というよりはクリーム色なんですね。


次に、乳児用調製粉乳。
こちらは、逆に甘すぎて、一口しか飲めなかった。ミルキーを思い出しました。

ちなみに、乳児用調製粉乳は、栄養的にできるだけ母乳に近く作られており、その面ではとても厳しくチェックされています。なので、様々な理由から母乳で育てることが出来ない、という方も、赤ちゃんの成長においては安心して粉乳をあげてください。


ミルクのあとは、離乳食も試食しました。
離乳食なので、当然塩分超控えめ。味はほとんどしませんでした。


個人的に、私の周囲は新米ママや妊婦さんが多い。
でも、クラスには、スウェーデンの大学にしては珍しく、若ママ学生が一人だけ。
皆して興味深々で味見した、今日の一コマでした :)))))

November 1, 2014

骨細、そして死につながる!? ミルクの怖い本性。

2、3日ほど前、ここスウェーデンの各メディアで一斉に取り上げられた話題。

「ミルクはカルシウムの供給源で、骨粗鬆症予防にとって大切」
という、元来の考えを覆す、
「ミルクの高摂取は骨粗鬆症に繋がり、更には死のリスクも高める」
という新しい研究結果が発表されました。

これは、スウェーデンはウップサラにある研究センターの一グループが行った、約110 000人もの対象者を20年ほどかけて追った大がかりな調査。
その結果によると、牛乳を一日最低3杯飲んだ女性は、最高1杯飲んだ女性に比べて明らかに骨粗鬆症になる確率が高かったそうです。(男性においては、違いはさほど見られなかったとのこと。)
また、男女とも死亡確率が高まり、特に女性においては、一日最低3杯飲んだグループと最高1杯飲んだグループの間には、その差が2倍近くもありました。

ミルクに含まれる乳糖、ラクトース、はグルコースとガラクトースという成分から成り立っています。
今回の研究で注目されたのは、そのうちのガラクトース。
ガラクトースは、動物実験の結果、老化を早める働きがあることが分かっており、今回の研究の結果も、このガラクトースの作用が人体に同じ影響を与えているのではないか、と議論されています。
加工によってラクトース濃度(つまりは、ガラクトース濃度)が低下したチーズやヨーグルトなどの他乳製品に、骨粗鬆症や死との関連性が見られなかったのは、これが原因。


「カルシウムは 歩いてこない
だから 毎日飲むんだねー」
の、某CMで頭に染みついた、牛乳=骨太/健康 のイメージ。

日本では、小魚の骨など、カルシウムの主な源となる食材が色々ありますが、スウェーデンでは乳製品が代表。
対象相手が大人、つまり子どもへの影響が分かっていないこと。
また、骨粗鬆症や死につながる他の問題因子の可能性が説明されていないこと。
と、100%この研究結果を信じることはまだできませんが、この新発見が今後の食事推奨をどう左右するのか、気になります。

October 31, 2014

模擬診察

9月、夏休み明け。
心理学のコースが始まり、スケジュールをチェックしていて
「模擬診察 & ビデオ撮影」
の授業に目が止まりました。

管理栄養士は人さまを相手にする職業で、コミュニケーション能力の必要性は、実習中に最も痛感したことの一つです。
とはいえ、言語の壁は今でも日々感じているハンディキャップ。
ドーン。



と、あれから早くも明日で2か月が過ぎるところですが、あれよあれよと、今日で心理学のコースが無事終了しました。

あんなにあんなに不安だったのに…
意外といけるものですね。笑。
どうにもできないことを悩んでもしょうがない、とは、まさにこのこと。
もちろん(!!)緊張はしましたが、2週間ほどあった理論やグループ練習のおかげで、最低限必要なテクニックは一応習得。
(今考えれば、学習することが実践につながる、とこんなに早く実感することができたのは初めてだったかも。)
本番では、診察の完成レベルよりも、理論を応用することができるかどうかが焦点だったので、ある意味リラックスもでき、そして、緊張していたのは皆も同じ。「皆で渡れば怖くない」心理で助けられました :P


撮影後は、グループでビデオ鑑賞 & コメントし合い、その後ゼミで締めくくり。
なんて、自分のスウェーデン語をこんなにじっくり聞くのは初めてだったので、そっちばかりに注意がいってしまい、もう穴があったら入りたかった… X(
皆さんも、自分の発音にもし興味があれば、一度録音して聞いてみてください。笑。


それにしても、学習って面白いもので、最近、授業で学んだことを日常に帰納している自分がいます。
特に心理学だからでしょうか。
例えば誰かがあー言ったら、「あっ、この人は今、〇〇の状態にいるんだ」とか、「あっ、今私がこう言ったら、相手は××の感情になる」とか、ふと考えているし、彼と喧嘩しそうになると、会話テクニックを思い出して自分にストップをかけてる。笑。
彼が学生だった頃も授業内容によく影響されていて笑っていたのですが、勉強しているとそうなるのかもしれませんね。
日本では言語専攻だったので、なんだか新鮮な体験です :)


心理学のコースでは、基礎理論だけじゃなく、上記の話術方法、そして患者さんの行動を分析する、といった実技を学びました。
これは、いざ働くことになったときに必要なテクニック!!
来週からは新しいコースが始まり、様々な病気、そして食事との関連性を学んでいきます。
2年生ももうすぐ終わり。
1年後の卒業に向けて、どんどん実用的な内容になっていきます。


PS
以前の記事、『「食べること」に集中する』と関係する内容を教科書で読んだので、追記。
心理学では、このような “ナガラ食い” を “Mindless Eating” と言うそうです。
もちろん、おすすめしない食べ方。
でも、例外が一つ!!
“Mindless Eating” で野菜や果物を食べると、ついたくさん食べる傾向があるようです。
是非たくさん食べてください。笑。

October 16, 2014

Fairtrade-Fika (Coffee break)

本日10月16日は、Fairtrade Challenge の日。
(+ 世界の食糧問題を考える「世界食糧デー」でもあります。)

「Fairtradeのコーヒーブレイク」キャンペーンを通して、私たちがFairtrade 商品を選ぶことは貧困撲滅に繋がる、ということを伝える目的。

ストックホルムの中心駅では、朝から、Fairtradeのシンボル商品でもあるバナナが配られたようです。
そして、スウェーデンの大手スーパーチェーン店ICA Maxiでは、全国で、11-18時半の間、Fairtradeのコーヒー、チョコ、アイスの試飲試食/コーヒーブレイクが行われました。


私も、近所のICA Maxiへ。




残念ながら、“コーヒーブレイク” のスタッフさんがブレイク中。笑。
でも、お目当てのコーヒーとチョコを購入しました ;))))
コーヒーは、オーガニックなのも嬉しい〔※)


今、最も興味のあるオーガニック食材やFairtrade商品。
食べ物って、生理的だけじゃなく、道徳・倫理観においても非常に大切な要素。
様々な関連分野を学べば学ぶほど、どんどん奥が深まり関心が強まります。



※オーガニック食材については、以前の「オーガニック食材」に少し詳しく書いています。
ブログを読んでくれている友達が、この記事を読んでからオーガニック食材を買うようになった、と言ってくれました。
少しでも知識を広められている、という実感がとても嬉しいです :)

September 16, 2014

心の健康 2

最近、食事&栄養関係の記事をUpしていないなー
と思ったら
前学期は生理学、今学期は心理学と、栄養学から離れた科目を履修していることに気付きました :P

今回も、「心の健康」について。


皆さんは、週に何回、体を動かされていますか。
運動がどのくらい肥満/生活習慣病予防にとって大切なのかについては以前書きましたが、定期的なトレーニングは、体だけでなく、心にとってもすごく大事。
今日では、精神科医が患者さんに出す診断にも、「週2-3回の適度な運動」というものが珍しくありません。


運動をされている方には、思い当たるコトがあるはず。
始める前は重い腰も、いざ入り込むと、体も心も軽くなる。
音楽を聞きながら、友達と話しながら。

私は、スウェーデンに移ってからランニングを始めたのですが、走っている最中のあの「無」がとても好きです。
やっと最近、誰かと走ることもできるようになりましたが、やっぱり何も考えずに走るのが一番気持ちが良い。


そして、先週から本格的に始めた、ヨガ。
大学のスケジュールが週によって違う & 早朝がいい
ということで、リビングにヨガマットを引いて、DVDのインストラクターさんに習っています。
ずーっとやりたかったヨガ。やっぱり楽しい。
気持ちも落ち着き、心なしか無駄なものも食べなくなり、体がスッキリしています。


ランニングもヨガもそう。
自分の好きな時に、気軽にできる運動、という要因は大切。
じゃないと、続かないですよね。


スウェーデンはそろそろ本格的な秋になります。
ということは、暗く寒い冬も遠くない、ということ :P 苦笑。
精神的にどんよりする方、結構多いハズ。
そんなことに負けず、心を元気に保つためにも、定期的な運動を心がけてください。

September 5, 2014

心の健康

皆さんにとって、好きな人ってどんな人ですか。

ここ最近、たくさんの友達に会って色々な話をして、改めて思ったのが、
「ワクワクする刺激をくれる人が大好き!!」
ってこと。

たまにいる。
ちょっとしたコトでも面倒くさーいって放り投げたり、
うーん、どうでもいいやって言ったり、
グチグチっとしちゃったり、
そんな人。


例えば、同じ栄養学で頑張ってる友達やクラスメート。
「これに興味があるんだ!!」って、もう既にProfessionalのように知識があって、実際自分でもいろんなことに挑戦してて、それを、威張って話したり、説教のように押し付けたりしない。あぁ本当に好きなんだなって気持ちが伝わってくる。
そういう人って、本当に、すっごくカッコいいんだ。
勉強分野に限らない。
「私はコレができます。」って自信を持って言えるものが欲しい。
って、そう強く思わせてくれる。

これはね、もちろん他の事で頑張っている彼や友達だってそう。
揺るぎない信念のある人特有の、あの空気は、触れていて爽やかな心地になる。


あと、素敵な言葉を持っている人。
それをサラッと言えちゃって、相手の心にピシャっとはまっちゃって。
ハートをいくつあげても足りないくらい、感謝したくなる。


そういう人たちのいる環境に身を置くこと。
心の健康にとってすごく大事。


そう考えていると、逆に私自身は、自分の大切な人たちにとって、同じように刺激を与えられる人でいられているのかな、って、不安になってしまいます。
うーん。
なりたいから、そうであり続けたいから、しっかりしないとな。


今週末も、たくさんの友達と会える。
先週から(バイト週末でしたので。笑)楽しみにしてた、今週末。
皆さんも、どうぞ心温まる週末を :)

August 9, 2014

「食べること」に集中する

皆さんも、たまに一人ゴハンをすることがあるかと思いますが、そんな時、どんな風に食べていますか??
一人だしー、と手抜き料理になっていませんか。
テーブルに肘をつくなど、姿勢が悪くなっていませんか。
テレビを見ながらだったり、ケータイをいじりながらだったり、ナガラ食いになってはいませんか。


ただ今、彼が実家のUmeåに帰省しているので、2週間の一人暮らし中 :P
そんな私、一人でいると、どうしても乱れてしまうのが食生活だ、と改めて反省しているところです。

料理が疎かになるわけではないのですが、ケータイを見ナガラだったり、新聞や本を読みナガラだったり、ナガラ食いがひどい。
そうすると自然と早食いになって、一口一口ちゃんと堪能しないので、なんだか食べた気にもならず、無駄にたくさん食べ、結果、腹十二分目に…

これはイケない :(((((

そこで、意図的に、食事中は「食べることに集中する」をテーマにすることにしました。


すると、あら不思議。
意識しなくてもたくさん噛んでいるし、味わいも深くなる。
バルコニーで食べれば、綺麗な夕日に気付くし、鳥の鳴き声も耳に入ってくる。
自ずと、食べる姿勢もシャキっと。


この感じ、気持ち良い。


一人でいる時こそ、丁寧に過ごす。
これは食事のマナーにおいても言えること。


誰かと一緒にいる時だけじゃなく、一人でいる時も食べることを楽しむ。
それこそ、食べ物に感謝する方法ですよね。

August 4, 2014

自家栽培の美味しさ

3週間のサマーバケーションも終了。
明後日から、またサマージョブが始まります。
30℃を超える炎天下、8℃の室内で仕事ができるのは気持ちいいかも。でも、やっぱり、ちょっと切ない気分。

今年の夏は、相変わらずバタバタギリギリ計画で、スウェーデン南部のSmåland、スイス・フランス、スウェーデンの“夏の島” Gotland、と約1週間ずつ行ってきました。


旅行の楽しみの一つ。
それは、新しいコトを感じ、考えられる事。
友人や親戚を訪ねて旅行することが多い私たちは、特に、人の温かさや日常的な大切さを学ぶ機会が多くあります。

今回は、旅のテーマだったんじゃ?? と思うほど、
「自家栽培の美味しさ」
を教わりました。

Smålandでは、仲良くしている友達の実家へお邪魔し、お庭で栽培しているジャガイモを。
フランスでは、スウェーデン語を学んでいた時のクラスメートと予定を合わせ、彼のご両親のお宅にお世話になっていたのですが、そこでは毎食、庭園で採れた新鮮なトマトやキュウリ、レタス、香草を使ったサラダを頂いたり、ご近所さんのワイナリーで自家製の白ワインやスパークリングワインを購入したり。田園地方ならではのフレッシュな経験をしました。
そしてGotlandでも、お邪魔した彼の親戚の別荘では、野菜やハーブ、ベリーを栽培していて、採れたてのジャガイモとズッキーニをご馳走に。


誰が作った食材なのかが分かること。
そして、化学肥料を使わずに真心を込めて育てた食材であること。
もともとオーガニックに関心があったのですが、今回の体験で、自家栽培のやさしさと美味しさに一層興味が沸きました。
カラダもココロも喜んでいる。

スウェーデンでは、コロニーロットと呼ばれる貸し農園が人気で、小さな農園を借りてそこで野菜や果物を栽培している人が多い。
私も彼も、悲しいことに植物を育てることが苦手で、農園を借りて本格的に自家栽培をするまでには時間も能力も今は足りなさそう。でも、まずは手軽にバルコニーで栽培できるような野菜から始めてみたいな…
という小さな夢が出来ました。


友達が譲ってくれたシソの種が、今か今かと待っています :)))))))

June 13, 2014

スウェーデンで大流行中の食品

現在、スウェーデンで大流行している、カード(英:Curd、瑞:Kvarg)。
日本ではあまり馴染みのない食品かと思いますが、フレッシュチーズの一種です。

大学で色々な食材について勉強した去年の秋学期。
チーズの授業でも、ちょこっとカードについて学びました…
というよりも、名前と製造方法に触れただけ、のそんなマイナーな食品だったのですが、今年の2月くらいからでしょうか、スーパーの商品棚に並ぶカードの種類がどんどん豊富になっていき、私の周りでも頻繁に目にするようになりました。

「何々?? 何が起きたの??」

と不思議に思っているうちに、高速球に普及。
先日の新聞にも、カードが今までになく流行っている、と載っていました。

カードは、プロテインが豊富に含まれているので、特にスポーツマンの間で人気。
もともとはアメリカで人気に火が付いたのですが、“Healthy” という言葉に弱いスウェーデンでもあっという間に広まったようです。

確かに、去年の夏アメリカに行ったとき、Farmers’ Market でもカード売り場の前は人盛りができていました。
アメリカではハルーミチーズのように焼いて食べるのが通常(写真を撮れば良かった!!)でしたが、スウェーデンではヨーグルトのように食べられています。




私も、肖って、最近のおやつに。
味はナチュラルヨーグルトのようだけど、食感がより滑らか&しっかりしています。
凍らせたバナナと一緒に、Müsli、シナモンを掛けて食べるのがお気に入り。


日本にもそのうち入ってくるのでしょうか。

June 8, 2014

SUMMER!!!

やっぱり、全然更新できないまま、今学期が終了しました :)))))))

うーん、今学期後半の「基礎医療生理学」コース、最高に大変でした。
水曜日にあったテスト、5時間ほぼ丸々使って受験。 Gurrrr...
あんなに必死&短期集中でテスト勉強したのって、きっと初めて。
こんなに夏休みが心から待ち遠しかったのも、きっと人生初めて。
9月までの約3か月(!! ♡)、勉強からは解放だー ♡♡

と、テストの翌日からサマージョブが始まり、今日までぶっ通しでバイトでした :P
バイト先は楽しいし、家に帰ったら何も気にせずのんびりできるので、もうそれだけでバラ色なのですが、夏 ”休み” 気分はまだかな。
(いや、これが学生の夏休みなのかも。)
明日はやっとのお休みなので、今日はこうして一人晩酌しながら、久々にブログを書いています。
こういう時こそ睡眠を優先するのが大事なのだけど、パソコンを開いてやらなくちゃいけないことが溜まっております。

明日は、キッチンの大掃除をしないと。
ちゃんと掃除したのって、いつだっけ?? ぐらいの勢いで、後回しになっています。バイキンだらけかも X(
それから、久しぶりに走りたいな。暑くなる前の早朝に。出来れば朝ごはん前にね。
そして、時間が許せば、ブログも更新。書きたいコトが溜まってます。
そしてそして……
と、一日はあっという間に過ぎて行ってしまうんですよね。
毎日が漠然と終わってしまわないように、気を付けないと。


日本は梅雨の時期だと思いますが、それも日本の美しい四季の一つ。楽しんでください。
スウェーデンに在住の皆さまは、短いスウェーデンの夏の始め、お互いにEnjoy しましょ!!


取り急ぎ、近況報告でした ;)

April 12, 2014

太陽を浴びながらカップ一杯のコーヒーブレイクを。

食の “豆知識” は、昨日、今日と明日では違うコトが多々。

昨日「コレが良い」と言っていたかと思えば、
今日は「アレが良い」、
明日には「やっぱりアレは駄目でコレが良い」
なんて、耳に入ってくる内容がコロコロと変わります。

それだけ、人々の食に対する関心が高い、とも言えますが、栄養士業界では当然メディアに対する不満が沸々。


そんなコトを思い出させるニュースを先日見聞しました。
日光浴に関する内容。

1週間ほど前に、「太陽の光を浴び過ぎることが原因で皮膚ガンになるスウェーデン人が増えている」と、日光浴のし過ぎを注意する記事を読んだのですが、数日前に出た新しい調査の結果では、「太陽の光を浴びていない人は、太陽の光を浴びている人に比べて早く死ぬ確率が高い」ということでした。

これは、私たちの体が太陽の光から作り出すビタミンDの一種が、私たちを色々な病気から守ってくれるからだと考えられます。

といっても、この新しい調査も、長時間の日光浴ではなく、日常的&短時間の、例えば太陽の下でコーヒーブレイクをとる、ことを推奨。
スウェーデンのガン基金は、11時~15時の間はなるべく日陰を選ぶように、とも勧告しています。


「束の間のコーヒーブレイク中の日光浴が recommendation だなんて、調査対象の“太陽を浴びていない”人は本当に全く浴びていないってことだよね。家からバス停まで、駅から大学まで歩くだけでも、コーヒーブレイクより長く太陽を浴びているのに。」 と、友達と議論…

何はともあれ、日光においても、運動においても、食事においても、何においてもバランスが大事ってコト!!


日本の皆さんは「美白」の名のもとに完全防備をして出かける方が多いですが、実際、それはカラダにとって100%好ましいものではありません。
元気で健康的な毎日を送るためにも、定期的な Daily mini 日光浴をお勧めします。

April 8, 2014

Dietitians' Anatomy

新しい科目が始まって、早1週間。
てっきり生理学かと思っていましたが、最初の10日間は解剖学を学んでいます。
骨の名前、筋肉の名前、臓器の名前 etc. を医療用語でマスター中。
栄養士の仕事とどれほど関係があるのか分かりませんが、医療関係の仕事に就く人は必須の要綱だそう ≡3
ok...

皆文句タラタラですが、ポルトガル語を勉強していた私にとっては、医療用語(ラテン語/ギリシャ語)にちょくちょく分かる単語が出てきて、なんとなく楽しい。笑。
「腕の前面にある筋肉で内側に曲げるときに使うからこういう名前なのね。なるほどっ。」ってクイズ感覚で :))))))))))))
勉強していて損することはないんだなー、やっぱり。


先週の金曜日は心臓の、今日は腎臓の解剖もしました。
豚さんのものをお借りして。
小中学生の時色々な学校を転校していたので、その関係で解剖の授業を受け損ねていた私。
初めての解剖はドキドキしましたが、どこに何があってどんな風なのかっていうことを実際見てみるって、とてもいい勉強法だと思います。名前はともかく、構造はしっかり頭にはいる。


来週の月曜日にはテストです。
ハードだなー。

March 27, 2014

スウェーデンの大学で好きな点

1.学生のやる気。

高校卒業 → 大学入学 という日本のレールと違って、高校卒業後は世界を旅行したり働いてみたりする人が多いスウェーデン(欧米ではこれが一般)。
「大学に行く」と決めた時点で、やりたいコトが分かっている = 本気で勉強する。
自分のやりたいコトと違うと思ったら、すぐに次に移っていけるのも、学費がタダのスウェーデンならではで、だから残っているのはやる気のある学生のみ。
授業に遅刻してくる人なんていないし、ましてや居眠りしてる人なんて論外デス。(過去の自分を振り返って、反省… :P)

そして、皆、自分の意見を自分の言葉でしっかり伝えることが出来る!!
物事を批判的観点から捉え、疑問視する力がスウェーデンの学生には強い。
昔から、言われたことは“素直”に受け止めてきた私に取って、これは想像以上に難しい能力。
 
友達との会話だったり、ゼミや授業中だったり、こんなシチュエーションに置かれる頻度が多く、欲求不満になるのは常 :'(
でも、そんな彼らに憧れるし、刺激されます。
 


2.国際性、将来性がある。

というのも、大学での英語の普及&容認度が、日本と比べようもないくらい高い。

栄養士として、将来英語を使って講演や発表をする機会の為に、と、「英語で意思を伝えることができる」が今科目の数ある達成目標の一つでした。

課題図書/資料のほとんどが英語だったし、プロジェクトのグループ発表も英語。
ゼミの一つも、先生にお願いして私は英語で参加。(英語図書をスウェ語に直すのが大変だったので :P)

日本では、それなりに名のある外国語の大学に通っていましたが、専修言語で発表したり議論することなんてなかった ≡3
ネイティブの授業も、リスニングがメインだった気がする ≡3
むむむ。

日本人も、英語をはじめ、もっと言語のスキルアップを頑張らないと。
日本人学生の海外留学率が、中国人韓国人に比べて随分と低い、という話はよく聞くし、実際大学でも感じますが、それじゃぁ国際社会に埋もれてしまうよ。



と、理想的な大学生像を目にすると、日本にいた時にこうすれば良かった、ああすれば良かった、と、もう一度日本での大学生時代に戻りたくなります。
あの時は「言語のバリア」なんてなかったし、可能性もずっと大きかったのに…

なんて、過去を振り返っちゃダメー
スウェーデンの大学生活、自分の今のレベルで出来る限り活発に送ることが大切ですよね。

こっちで大学に通いたい、と思っている方々。
色々な面で勉強になるので、挑戦してみること、お勧めします ;)

 

March 25, 2014

丁寧に勉強する

3月、一度も更新しないまま終わってしまうとこだった!!
文章って、自分の描くように組み立てるのが難しくて時間がかかってしまうから、本当にフリーな時じゃないとなかなか手を付けられません。


今日は、今科目 “Dietetics and Public Health” の筆記テストでした。

生活習慣病(肥満、アルコール、メタボ、糖尿病、心血管疾患 etc.)、健康促進プロジェクト、カウンセリングアプローチ方法の一つ Motivational Interviewing(MI) がメインの興味深い内容。

授業も、グルテンアレルギー協会、アルコール依存者サポート団体、健康食品会社など様々な分野から講演者が来てくれたり、グループワークで実際に健康促進(仮想)プロジェクトを計画して発表したり、2月には2日間の現場研修に赴いたり。
理論とは違った刺激を受けた科目だった :)

はずなのに…

いざテスト勉強となると、どうしてこうも「覚える」ことに集中してしまうんでしょ :S

「生活習慣病対策には、健康的な食生活と毎日の適度な運動が必然である。」
なんて教科書を読んでる横で、勉強中はキッチンと机の間を行ったり来たり。
運動なんてしてる暇あるかー、って座ってばかり。
(いや、本当はね、時間の使い方が下手なだけ。)


なんでこんなに必死に「覚えよう」としてるの。
強制でも義務でもなく、勉強したい!!って思って自分で選んだ学問。
本当だったら「面白い」「へー」ってワクワクしながら学ぶものでしょ。

と、自問。


なんて、
そんな思いにふけっているから、また時間がなくなって焦ってしまうんだよね。笑。

毎回テスト期間になると勉強方法に反省してるのは、自分の不器用さへの不満の表れ。
でも、「ここを変えたい!!」という自意識があることは、変化への第一歩なので、良いことなのです。
(これ、カウンセリングでのアプローチの仕方。いえい ;) )


来週からはコロッと内容が変わって、「基礎医療生理学」。
理論に逆戻り。
でも、薬学部生と合同という、新しい環境になります。

この科目が終わったら、もう夏休みかっ。
1学期が二つの科目に分かれていると、時間が余計に早く過ぎていく感じがします。
またバタバタと、ブログを更新できずにいくのかなぁ :P

February 14, 2014

初実習 @カロリンスカ大学病院

一昨日、昨日の2日間、初めての病院実習がありました :))))))

今回は、指導管理栄養士さんに付き添って診察を見学するだけ、の受け身研修でしたが、それでも、管理栄養士が実際どのような仕事をしているのかを見る機会が与えられただけで、学生の私たちにとっては有意義な経験!!




先生から手渡されたリストにある病院の中から、私はStockholmのカロリンスカ大学病院を希望。
クラスメート2人と共に、一日目はSolna、二日目はHuddingeの病院で研修を受けることができました。
※カロリンスカ大学病院は、ノーベル賞の生理学・医学部門の選考委員会があるカロリンスカ研究所(/医科大学)の教育医療機関で、スウェーデンにある大きな病院の一つです。

 「プライバシー尊重と個人情報保護」を尊重しつつ、この2日間の出来事と感想を書きたいと思います。


まず一日目。私は小児科の見学。
午前午後と、未熟児の赤ちゃんや小児糖尿の患者さんの診察にお邪魔しました。

二日目は、大人の患者さんの診察を見学。
午前中は、30年も管理栄養士として働いているベテラン先輩が指導官に就いてくださり、全体的な仕事内容を聞いたり、診察場面を観させてもらいました。
午後は、癌患者を担当する管理栄養士さんの元、実際に患者さんたちの病室を覗きました。


実習を終えて。
自分でも分からないので言葉で表せないのですが、いろいろな考えが頭の中でぐちゃぐちゃしています。
驚きがあったり、喜びがあったり、新たな不安を覚えたり。
プラスなこともマイナスなことも、なんだか雲のように浮かんでる。
実習の後って、やる気がUPして、やりたいことが分かって、今までよりも前に進んでるんじゃないの!?
って思う方もいるかもしれませんが、私はこういうカタチにできない感想を抱き、そして、それはそれで良いじゃないかと思います。モヤーッとしたものがハッキリした時、自分がやりたいコトが分かるもの。
第一回目の実習って、こういうものかもしれない。
言うまでもなく、今後の自分への課題は120%見つかって、それはすっごく貴重な収得です ;)


今回の実習。何より成功だったのは、カロリンスカ大学病院を選んだことでしょうか。
実習地が決まってすぐ、総合指導担当の方から、メールではなく電話で連絡があり、好印象。
指導官をはじめ、他の管理栄養士さんたちからの “Welcome!!” な温かい雰囲気に、落ち着いて実習をすることもできたし、彼女たちと知り合えたことも宝物。
スウェーデンの小児病院の中で最先端をいくAstrid Lindgrens Barnsjukhusで実習させてもらえたことも、30年のベテラン管理栄養士さんに付かせてもらえたことも、すごく光栄。
そして、初日最初の1時間に受けたイントロダクションでは、クリニックの整った組織体制に感動。
カロリンスカ研究所の一機関であるだけあって、可能性もすごく広がっている。
そんな場所に足を一つ踏み込めたことは、本当に良い選択でした。

もちろん、他の病院で実習を受けているクラスメートも、皆それぞれ素晴らしい経験ができたことだと思います。


先週は、先生と卒論について少し議論。
今週は、2日間の実習以外にも、様々な分野で活躍する管理栄養士さんたちの講義を聴講。
ここ数日、いろんなコトを考えていて、目が回りそうです。


February 8, 2014

ココが変だよ、日本人!! 「食物アレルギー編」

冬季オリンピック。
今さっき、モーグル競技が終了しました。
残念ながら4位に終わった上村選手。3位になった選手は3回も同じ場所で失敗をしたのに、銅メダルをとって、なんだか悔しい。
上村選手、お疲れ様です!!
そして、日本、もっともっと頑張れ!!


さて、昨日に続いて、食物アレルギーについて。
去年末に書いて保存していた未投稿記事なので、昨日の記事内容から少し時代が遡るかもしれませんが、ご了承を ;)


スウェーデンでは、一般的な食物アレルギー。

「ラクトースアレルギーなの。」
「私はグルテンアレルギー。」
「ゴマが食べられない。」
「卵がダメ。」

本当に様々です。


私の周囲 @日本 を考えてみると、食物アレルギーのある友人知人はおらず、小学校時代を思い出しても、アレルギー対応の特別給食があった、という記憶がありません。(きっとあったのだとは思いますが。)
「なんでスウェーデンではこんなに多いのだろう。」と疑問に思っていました。
ですが、近年は日本でも、食物アレルギーのある子どもが増えているようです。
文科省の2007年発表調査では、公立小学校に通う児童の2.6%が食物アレルギーを持っていました。

2年前の年暮れに起きた、食物アレルギーを持つ女の子が給食を食べた後に亡くなった事故、覚えているでしょうか。
それ以来、教師のアレルギーや救急処置方法の知識不足、また、アレルギーのある子に対するクラスメートの配慮・理解が問われています。
事故防止のために、特別給食には色の違うトレーを使う対策も多くの学校で取り入れられるようになりました。

 しかし、一方で、このトレー導入をためらう学校/親も少なくないようです。
理由は、「いじめの原因になるから。」


えっ!?
食物アレルギーが原因でいじめられるの!!?
日本では、食物アレルギーがそんなにも異色なことと捉えられているだなんて。
それほどにも、食物アレルギーに関する知識も理解も広まっていないのですね…
久しぶりに、逆カルチャーショックを受けました。


大学で「食生活」の勉強をしていると、度々、学校という場の可能性やコミュニケーションの重要性が取り上げられます。
まさに、日本における食物アレルギー教育は、その一つ。
日本の栄養士さんたち、力を入れるべき課題ですよ!!

February 7, 2014

食物アレルギー体験

「食物アレルギー保持者になる」
というペア課題。
アレルギーのある方々が、スーパーやレストラン/カフェで遭遇する問題を、実際街に出て体験しました。

それぞれ2種類の食物アレルギーを選ぶ、ということで、友達はグルテンと卵、私は、ラクトースと柑橘類をチョイス。
友達は、もともとグルテンアレルギーのある子。
ですが、私にとっては “初めての食物アレルギー” だったので、興味深い課題でした。


まず、スーパーで商品を選ぶ、という行為。
一つ一つ用心深く、パッケージの原材料名をチェック。
今までは、保存料や油脂の種類を確認する為などに表示を読むことはあったものの、アレルゲンを調べるために見るのは初めて。例えば「原材料の一部に小麦を含む」、という記載がされていることは前から気づいていたのですが、主要アレルゲンの材料が太字や斜体、下線で強調されていることは、今回の調査で初めて知りました。ポジティブな驚き。それでも、文字の小ささから言うと、お年寄りや視力の悪い方にはまだ問題です。
また、便利だと思ったのが、スマホの機能。こちらのスーパーでは、付近にスタッフを見つけられないことが頻繁。聞くにも聞けないことが実際も多いのだろうと思いますが、そんな時にすぐ調べることができるのは実用的です。

そして、“面白かった” のが、カフェでの対応。
レジで自分たちのアレルギーを伝え、どのケーキだったら食べられるかを聞いたのですが、質問したと同時にスタッフの表情に変化が。こちらにも彼女の焦りがすぐに伝わってきました。
レジにアレルギー情報の入ったファイルがあったことは、プラスポイント。
ですが、それをめくりながらも、どれだったらお客さんに出せるのかを確認できないスタッフさん。
彼女が友達に勧めたチョコボールは、実はグルテンが含まれるオートミールを使っているものだったし、「ラクトース無しのバターを使用」という理由で私に勧めたモノも、同じチョコボール。「チョコボールにラクトース無しのバターを使っているのなら、他のケーキもそうじゃないの?」と、なんだか適当にされた感が否めず、信頼できない対応でした。
結局何も頼まないことに決定。
その時のスタッフさんの「Ok、ありがとう。さよなら!!」の嬉しそうな声に、私たち二人で苦笑してしまいました。


この課題を通して学んだのは、食物アレルギーに関する知識の大切さ。
近年は、日本でも食物アレルギーが引き起こす事件が以前より随分と多発していて関心が高まっていますが、スウェーデンでの関心度はそれをグンっと越すもの。アレルギーに対する人々の態度や商品開発の進度は、日本の何年も先を進んでいる感じがします。
ですが、 それでも、実際にアレルギーのある人とない人では、知識に大きなギャップがあることが十二分に分かりました。私も、知識不足の類に入るので、カフェスタッフの彼女を咎めることはできません。

栄養士としてできること。
それは、スーパー、そして特に、お客さんに店のメニューを責任をもって提供する役割のあるレストラン/カフェのスタッフへの食物アレルギーの教育に力を入れること、だと実感しています。
私も、もっと勉強しないと!!


余談 :)
課題発表の翌日は、グルテン・ラクトースを含まない料理をテーマに調理実習。
普通のレシピを、自分たちでグルテン・ラクトース無しのものに改訂しました。





January 29, 2014

オーガニック食材

ここ数日、オーガニック食材の話題をよく見聞します。

まずは、オーガニックバナナの話。
スウェーデンでは、去年中旬からこの半年で、有機栽培されたバナナの売り上げが2倍にも増えたということ。普通のバナナの販売を中止し、有機もののみに変更したスーパーもあるほど。

というニュースが流れた後日、バナナに限らず、多くのスーパーでオーガニック商品の品切れが続いている。と、今朝ラジオで聞きました。
健康&環境大好き、そしてメディアに影響されやすいスウェーデン国民ならでは。
(あっ、きっとどこの国もそうかな。笑。)


バナナは、栽培過程において非常に多くの化学肥料や農薬が使用される食べ物の代表。私たちの元に届く時点でも、その農薬は皮にも果肉にもたくさん残っています。よく、普通バナナと有機栽培バナナは並んで店頭に置かれていますが、多少値段が高くても、迷わず後者を選んで欲しいと思います。

以前、「“賢く”食べよう。」でも書きましたが、オーガニック食材を選ぶことは、健康にも環境にも優しい食べ方に繋がります。
極力、オーガニックの選択肢を手に取りたいものです。


といっても、手間暇かけて生産されるオーガニック食材。
その分お値段も、高め…
お財布への負担が気になります。

そこで、「最低、これだけでもオーガニックに!!」 という6つの食品をお伝えします。

1.バナナ
2.ポテト
3.ブドウ
4.コーヒー
5.お肉
6.乳製品

1~4.は、残留農薬&化学肥料が原因。
5.のお肉は、自然に近い環境でのびのびと育った動物からの頂きものなので、上質。そして、道徳的。
6.の乳製品も、5.と同様に育てられた動物から作っているので、含まれる栄養分や脂質が、普通の乳製品と比べると優れています。また、ある調査によると、スウェーデン牛から製造されたオーガニック牛乳には、普通の牛乳に比べてΩ‐3が60%も多く含まれている、とのコト!! 値段も、オーガニックと普通の製品と、スウェーデンではたった2kr(約30円)ほどしか違いません。個人的な話、私は乳製品を真っ先にオーガニックのものに変えました。


体内に蓄積される食べ物は、体や心に良いものが一番!!
オーガニック食材だったり、Fair traid商品だったり。
でも、家計とのバランスを考えることも当然大切。

上に挙げた6つの食品は、スウェーデンの自然保護組合も提唱しているものです。
ご自分に合ったレベルから、是非、オーガニック食材をサポートしてみてください。

January 17, 2014

患者さんの気持ちになってみる。

30歳までにやること、の一つだった歯科矯正。
去年11月の話になりますが、とうとう矯正器がセットされ、リストにチェックが付きました。

歯の間に食べ物が引っかかることがよくあり、それが気になって食事中に口を大きく開けて会話ができない。
気持ち良く笑えないのはつまらない。
そう思って歯医者さんに診てもらったところ、歯のズレの関係で健康にも支障(頭痛 etc.)が出る、との診断が。
鶴の一声で、その場で矯正をスタート。


今では痛さをさほど感じないものの、初めて矯正器を付けた最初の1、2週目は噛むのが辛く、歯が折れるんじゃないかと思うほどでした。
なるほど、これが噂の…と。
ですが、ここで役に立ったのが、バイトでの経験。
病院や老人ホームからくる注文には、「やわらかい料理」というものがたくさんきます。その場合、例えばサラダは茹で人参かブロッコリー、炭水化物は茹でポテトかマッシュポテト、などと噛みやすさを考慮してパックします。
それを思い出して、私も献立選び。


自分自身が食に問題を持って初めて、患者さんや年配の方がどんな思いで食事をしているのか、正しい料理を送ることがどうして重要なのか、を、理解することができました。

相手の立場に立って考える、って大切です。

百色眼鏡

明けましておめでとうございます。
皆さま、楽しい年末年始を過ごせましたでしょうか。
お正月太り、いかがですか??

私も、年末年始は日本に一時帰国し、美味しいものをたくさん食べてきました♡
満足の“正月太り” :P
日本は美味しいものが本当にたくさん。色々な食材が手に入るって、素晴らしいことです。
そんな中でも、今回の思い出ナンバーワン、なのが、肉寿司!!
スウェーデンに移ってから、栄養学に興味を持ってから、極力お魚&お野菜料理を作るようにしている私にとっては、衝撃的。寿司、というからには、もちろん生。しかも、注文したのは初の馬肉!!
食べた感想は、シンプルに、「赤肉」!! :)))))))))))))))
でも、すごく面白い経験でした。グルメな友達がいてくれてラッキーです。


日本は、「食」だけでなく、全てが楽しい。
冬でも、朝になれば青空と太陽で目が覚める。ポカポカ陽気、それだけで外に出るのもルンルン。
(北国に住めば、この有難さを十二分に感じます。)
あちこち可愛いブティックが並び、ショッピングも毎回新鮮。
(スウェーデンは、100㍍おきに同じチェーンのお店が立っています。)
お正月の、あの厳かな感じは、やっぱり世界で一番。ピリッと姿勢を正されます。
去年完成した新歌舞伎座に初めて足を運び、両親と一緒に初春歌舞伎を鑑賞。芸術もキレイ。

そして、刺激的な友人たちに会えることは、1年の最も楽しみなことの一つ。
色々な分野でそれぞれ活躍している彼女たちと話しているとやる気をもらうし、キラキラしている女子力満載の姿を見るとお尻を叩かれます。人間としても女性としてもピシッとしなきゃ、って活を入れられる思い。
刺激を与えてくれる人は、家族であっても友人であっても、大切にしたいです。


そうこう、たっくさんの思いを胸にスウェーデンに戻ってきました。
爽やかな環境から、暗くて寒い国に逆戻り。大学もすぐ始まって、なんだか最初の1週間は心がポッカリ。
でも、そんな狭間で新年早々から色んなコトを考えました。既に決意がたくさん!!
今学期の授業も、昨日の最終課題発表で無事終わり、第2学期は晴れて修了です ;)
休む暇なく、来週から第3学期ですが、科目内容もどんどん専門的なものになってきて、楽しい。
ちゃんと“学ばなきゃ”ネ。


2014年、Happyなことがたくさん起こりますように。
私にとっても
皆さんにとっても。