February 4, 2013

減塩

スウェーデンのキッチンで一番好きな場所。
それは、様々なハーブや塩コショウが並ぶ調味料スペースです。




大抵どの家庭のキッチンにも備え付けられていますが、調味料が揃っているだけで、料理が出来る感覚に陥ってしまう、というMiracle Space☆


スーパーでも調味料コーナーは賑わっています。
それでもやはり、“お国もの” がないスウェーデンで一番よく使われる調味料といえば、「お塩」でしょうか。

私も、現在家に5種類の塩を置いています。




ヨード入りのミネラルソルト、シーソルト、ハーブソルト、フランスの友達が送ってくれた岩塩、そして大分の柚子塩。
料理によって、使う塩を変えるのも楽しいです。
※ヨードはホルモン生成に関わるミネラル物質。このホルモンは新陳代謝をコントロールする働きがあるので、ヨードは私たちの体に欠かせません。


塩は食材の旨さを引き出してくれる、優れもの。
しかし、摂りすぎには注意が必要。
高血圧の直接原因だけでなく、生活習慣病やメタボにも繋がってしまいます。

WHO が推奨する塩の摂取量は、一日5-6g。
Livsmedelsverket は現在、男性7g/女性6gの一日摂取量を推奨していますが、長期的には、WHOと同じく5-6gを目指しています。
では、スウェーデンに住む私たちが、実際どのくらいの塩を毎日摂取しているのか、というと、推奨量の約2倍、10-12g、だそうです。


以前、彼ママと料理をしていた時のコト。
私が味付けの為に塩を振っていると、“もっと塩を入れて” の声が。
丁度授業で塩の話を聞いた後だったので反論はしたものの、美味しくないと意味がないと言われてしまいました。
彼パパなんて、更にそれに塩を振って食べる始末。
彼ママのゴハンは確かに美味しいんです。
そして、彼ママは私と同様、健康にすごく興味があるんです。
が、今までいつもこんなに塩を使っていたのか、とビックリしました。


しかし、問題の根本は個人個人で解決できそうにありません。
なぜなら、私たちの塩の摂取源の約75%は「見えないところ」にある、からです。
例えば、パンや肉製品。オイルやチーズ。そして、出来合い食品はもちろん、甘いトマトケチャップやコーンフレークにも予想以上の塩分が含まれています。
スウェーデン国民が塩の摂取量を推奨まで減らすには、食品産業界をもっての取り組みが必要なのです。
Livsmedelsverket は、産業界に問いかけて、食品に含まれる塩の量を5年の間に徐々に減らすプログラムを打ち出しているところです。


……
と、ここでふと気になるのが、日本での現状。
味噌にも醤油にも塩は大量に使われているし、去年話題になった塩麹なんて名前に塩が付くほど。
日本人に高血圧や糖尿病が多いのは、塩の高摂取が原因の一つなのでしょうか??
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけると嬉しいです。


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