SMART に食べよう。
スウェーデン(正確に言えばストックホルム)が提唱するコンセプトで、「健康にも環境にも優しい食べ方」を提案するモデルです。
何の頭文字かというと…
S Större andel vegetabilier (野菜・果物の割合を増やす)
M Minska andel "tomma kalorier" (“無駄なカロリー”を減らす)
A Andelen ekologiskt ökas (オーガニック食材を増やす)
R Rätt kött och grönsaker (正しい肉と野菜を選ぶ)
T Transportsnål (輸送の削減)
⇓
S:
家畜の飼育には、耕作よりも多くの資源を必要とするため、結果、環境にもより負担が掛かってしまいます。
そこで推奨するのが、豆類。
豆にはお肉に近い栄養価が含まれているので、代用食材にピッタリです。
ですが、時にはお肉を食べることも大切。カラダに必要な鉄分(特に女性)や亜鉛は、お肉に豊富に含まれています。
Result: 今まで消費していたお肉の1/4を、お豆に変えましょう。
M:
私たちは、食費の約半分を、ポテトチップス、ジュース、ワインやお菓子に費やしています。
これらの“無駄なカロリー” は、一日のカロリー摂取の1/4を占めています。
Result: “無駄なカロリー” 量を半分に減らしましょう。
A:
例えば、リンゴ一つも、店頭に並ぶまでに30回以上も農薬で殺菌されていることがあります。見た目では分かりませんが、「普通」のリンゴと「有機農産(無農薬)」のリンゴには、大きな違いがあるのです。
また、有機飼育の家畜には有機飼料が与えられており、ストレスを減らす為になるべく自然に近い環境で育てられています。
Result: 有機農産物/畜産物のオーガニック食材をできるだけ選ぶようにしましょう。
スウェーデンでは、オーガニック商品にはKRAVマークという認定証が、日本では有機JASマークが付けられています。
R:
肉: 放牧家畜の牛や羊は、草を食べることで農作地の保護に貢献してくれているのに比べて、鶏や豚はそれができないうえに、エネルギーのかかる穀物を飼料とします。また、鉄分の量をみても、鶏と豚の肉は牛や羊に劣っています。
Result: 有機畜産物や放牧畜産物を選びましょう。
野菜: 一日、少なくとも2食は野菜を食べることが勧められています。
特に根菜やブロッコリー、キャベツなどの“粗”野菜は栄養値も高く、また比較的お財布にも優しいので、嬉しい選択肢。
それに加え、これらの野菜はトマトやキュウリ、レタスなどの温室野菜に比べると、かかるエネルギー量も大幅に少ないのがポイント。
Result: “粗”野菜を食べましょう。
T:
多数ある同類商品から一つを選ぶとき、「それがどこから来たのか」を考えることも大切です。
生産国が遠ければ遠いほど、輸送にかかるエネルギーも大きければ、排気ガスの量も多い。環境汚染につながります。
Result: 地産地消(地域生産地域消費)を目指しましょう。
季節の物を買いましょう。
可能な距離なら、徒歩/自転車で買い物に行きましょう。
「健康にも環境にも優しい食べ方」を探る SMART-model。
健康上の利点には…
1.生活習慣病(肥満、心血管疾患、糖尿病そして癌)の予防。
2.サプリメントに頼らない食生活。
環境上の利点には…
1.環境汚染を減少。
2.毒物の拡散減少。
3.富栄養化防止。
4.大切な農地の保護。
が挙げられます。
皆さんも、“賢く” 食べてみませんか。
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