スウェーデン国内に数ある食品関係機関・団体の中で、一番威厳があり信頼のおけるものが、国営食品機構 Livsmedelsverket です。
食品関連ニュースでは頻繁に登場。私たち学生が使用する教科書や論文の大半も Livsmedelsverket が関与しています。正しい情報、新しい情報を知りたい時には、Livsmedelsverket のサイト(www.slv.se)をチェックすれば、あれこれ検索せずにすぐGetできます。
今日は、そんな Livsmedelsverket が提唱する5つの食事アドバイスをお伝えしたいと思います。
スウェーデンに住んでる方は、きっとどこかで一度は耳にしたこともあるはず!? ;-)
1. 果物&野菜を一日500g摂取する。
⇨ 果物&野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維そして坑酸化物質が豊富に含まれています。
2. パン、お米、パスタ、小麦粉などは全粒のものを選ぶ。
⇨穀物の粒にはFe、K、Mgなどのミネラルが多く含まれています。
また、糖尿病や動脈硬化などの成人病にかかるリスクが低くなる、という研究結果も出ています。
3. 「鍵マーク」の付いた商品を選ぶ。
⇨「鍵マーク」商品の特徴は
*油脂控え目、または健康的な油脂使用
*塩分控え目
*砂糖控え目
*食物繊維、全粒を多く含む
の最低一つに当てはまる、ということ。
同じタイプの商品で迷うなら、「鍵マーク」の付いている方を選んで下さい。
(スウェーデン外にお住まいの方は、これらの点を満たすような商品を選んで下さい。)
4. 魚を週3回食べる。
⇨ビタミンDや体に必要なミネラル(Seなど)が複数含まれていますが、特にΩ‐3は見逃せません。
「魚を食べると頭が"良くなる"♬」のも、嘘ではないですよ。
5 .油脂は流動形のものを使用する。
バターなどの固形油脂は、体に悪い飽和脂肪酸が多く含まれているので、料理をする時には、不飽和/多価不飽和脂肪酸を多く含むオイルを使って下さい。
2番目の「全粒製品を選ぶ」。
これは、珍しく(?)日本よりスウェーデンの方が進んでいる項目です。
「白い」食べ物を好む日本人。先日の一時帰国時は、スーパーやパン屋さんに並ぶ全粒商品のあまりの少なさにビックリしました。
日本でも、選択の幅が広まると良いですね。
ちなみに Livsmedelsverket、てっきりStockholmにあるのかと思っていましたが、実は私の大学のあるUppsalaにあるんです。
たまに関連学部生に公開しているようなので、チャンスがあれば見学に行ってみたいと思います :D
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