March 27, 2016

日本人管理栄養士さんとの出会い

なんと今、勤務先のクリニックに、日本から管理栄養士さんが研修にいらしています。

ドクターや研究員さんなら珍しくはないのでしょうが、彼女は管理栄養士さん!!
私がちょうど現勤務地に異動になった時にいらっしゃり、そしてステイされているお宅が、私の家から5分ほどのところ。
これは、何かのご縁だ、としか思えない。


イースター休暇を利用して、早速お時間を作っていただき、たくさんのお話を聞きました。
日本の管理栄養士業がどういうものなのか。
システムはどうなのか。
スウェーデンとはどう違うのか。
管理栄養士として活躍している友達が日本にも一人いるのですが、彼女はレシピ作成やメディアでの活動が中心。
研修にいらしている管理栄養士さんは、日本でも病院勤務でいらっしゃり、そんな彼女から日本の現状を聞くことができて、もう興味深々。


私がずっと抱いている大きな夢。
日本とスウェーデンの、欲言えば、アジアとヨーロッパの管理栄養士界を繋げたい。

お話を伺っていると、彼女も国際志向が強い印象。
もちろん、私自身は大学を卒業したばかりで管理栄養士の実経験が全くないから、まずはそこを積み上げていくことが、現在の最重要課題。
でも、人生長い。

これを機に、ナニカが動くといいな。

March 25, 2016

夢叶う - 小児肥満センター

イースター休みになりました。
彼は帰省。
私は、やるコト/やりたいコトがたくさんあるので、一人残って片づけです。
良いタイミングで4連休になってくれて、ラッキー。


小児肥満センターでの仕事が始まって、2週間が経ちました。
2週間、と書くと結構長く感じるけど、実際は8日間。
たったの8日間しかまだ働いていないという事にすっごくビックリするほど、濃い濃い濃い濃い x10000000..... 毎日でした :))))))

卒論を指導してくれたsupervisorといい、現在研修を担当してくれているdietist同僚といい、センターのチーム仲間といい。小児肥満って、こんなに熱意があってアクティブな人じゃないと務まらないのかもしれない、と思うほど、エネルギッシュで刺激的な職場です。
そして、実はこのセンター、名前に“national”が付いており、小児肥満においてはスウェーデンの中でも最先端をいく機関。病院付属の研究所(or 病院が付属している研究所)の研究に関わったり、研究者のミーティングに出席する機会もあるという。いずれ研究に携わりたいという目標がある私にとっては、夢の職場です。
Dietist同僚も、センターでのクリニックだけじゃなく、たくさんの研究に関わっているので、この2週間は、自分たちの研究内容を教えてくれたり、色々なミーティングに連れて行ってくれたり、とても嬉しい心遣いをしてくれました。

でも、やっぱり先週の金曜日は、頭の中が一億もの情報で飽和状態。
正直パニックに陥っていました。


研修期間2週間、という、なんとも贅沢な扱いを受け、来週からとうとう患者さんとの対談デビューです!!
センターでの仕事は、他の科のdietistと違って、「会話」が最重要武器。
他の科では、患者さんの身体(血液)検査や体調から、どの栄養が必要/不要かを分析し、処方するという診療がメイン。
ですが、肥満科の場合は、いかに子ども、そして親(!!)の意識/やる気をあげ、体重減少に繋げられるか、が主任務。管理栄養士、理学療法士、心理学者、看護士、医者が、チームとして一緒に、最低5年間、患者さんと向き合っていきます。
このチームワークは、もちろん、どの科においてもとても重要。
でも、学生時代の研修と最初の職場を合わせて3つの科を見てきましたが、このセンターのチームの団結力が今までで一番強い。多職がチームとして患者さんに関わる効果の高さは、様々な小児肥満研究でも実証されているので、それを目にして、大納得しました。紙で読んできたことを実際に体験するのは、すごく面白い。


患者さんの役に立ちたい。
でも、緊張する…
でも、役に立って、結果をだして、患者さんに満足してもらいたい。
でも、緊張する…
…だから、この休み中はたくさん勉強して、知識を付けて、備えよう。

今はそんな心境です :P


皆さん、Easter sweetsを食べ過ぎないように、気を付けてくださいね。笑。
楽しい休暇を!!

March 13, 2016

オタクになりたい。

本日日曜日。
とても贅沢な形で一日がスタートしました。
自分の分野で頑張っている方々に触れるひと時って、最高に幸せ。
筋が通っている方ってキラキラしてて、良い刺激になる。


オタク
って、ネガティブな意味で使われることが多いけど、実はとても素敵なことだと思います。
仕事を始めて、医療界のプロ達と毎日を一緒に過ごすようになったからでしょうか。
自分の仕事でどんどんキャリアを積んでいく彼を見ているからでしょうか。
オタクになりたい、とすごく思います。

職業においてオタクになりたい。
今気になっている食生活法のオタクになりたい。
茶道のオタクになりたい。
ヨガのオタクになりたい。
言語のオタクになりたい。
アメフトのオタクになりたい。


欲。
オタクになりたいことがたくさん。
あれこれ手を出しては、オタクにはなれないことは承知。
きっと、本当は一つ二つに絞るべきなんですよね。
でも、挑戦。


言ったもん勝ち。

March 11, 2016

初仕事

2月8日に、管理栄養士デビューを果たしました!!
記念すべき最初の就職先は、素敵な縁と運に恵まれ、憧れだった病院。
配属先は、予想外&未知の新生児科となりました。

休暇を取るdietistの代行で、勤務期間は5週間という短い時間。
なので、彼女が任されている全ての仕事を教えてもらうリソースもなく、メインの仕事内容は、入院中の赤ちゃん(大半が未熟児)が正常に成長できるように、個人に合わせてミルクに栄養価を加える、というもの。
帰宅間近のファミリーには調合法を指導したり、ドナーミルクセンターとのコンタクトを取ったりも。
また、赤ちゃんの発育具合をチェックして、不順があれば、他支部の新生児科に勤務するdietist仲間に連絡して、新しい調合処方を作ってもらうのも、仕事の一つ。


最初の1週目は正直、なんだかなぁ、という思いで出勤。
新人&分からないことだらけ。
科には100人を超えるの同僚(医者・看護士・准看護士・助産師 etc.)がいるのに、dietistは私一人、という多少の孤独さ。
調合について相談されても、他支部のdietistに連絡を取ってもらうようにお願いするしかなく、無戦力な気持ちで申し訳なくなることも。

でも、住めば都で、2週目からは、仕事も覚え、同僚たちとも仲良くなり、「今日も仕事を頑張ろー :D」 と毎朝思えるようになりました(これ、すごく大事)。
毎日たくさんの出来事が起こり、活力にあふれた病院の姿に驚かされ、刺激を受けました。
自分の成長において言うと、栄養食品に以前より詳しくなれたことが最大の収入。大学でも講義はありましたが、実際に扱うのとは比べようもありません。
そして、赤ちゃんたちの発育を追えるようになれたのも、嬉しい成長。
発育グラフが上向きになっていれば素直に嬉しく、悪化していれば、何が原因なのかを偵察する。
未熟児の発育には食事が大きな影響を与えているので、dietistの役目には大きな意味を感じます。


そんな5週間もあっという間に過ぎ、今日が勤務最終日でした。
私をサポートしてくれた、他支部の新生児科のdietist仲間たち。
そして、知識豊富でプロ意識の高い同僚たち。
皆のおかげで、本当にたくさんのことを学ぶことが出来た5週間でした。



さて、この期間中、無事に国家免許を取得し、正式にRegistered Dietistとなりました :)
そして、本当に本当に幸運なことに、来週から、同職場の違う科に配属されることが決まりました。
なんと、卒論のテーマでもあった小児肥満を相手に仕事をします。
研修中から、小児肥満に興味があること、卒論のテーマにすること、を話していたので、声を掛けてくれたのだと思います。
今回は、研修先だった支部で勤務なので、お世話になったsupervisorたちやdietist仲間に会えるのもとても楽しみ。

週末に、脳内を新生児から小児肥満に切り替え、来週にしっかり備えたいと思います。