January 31, 2013

野菜&果物キャンペーン 実施中

Livsmedelsverket の5つのアドバイスの一つ。
一日に野菜&果物を500g食べよう。

メディアでうるさいほど取り上げてきたおかげで、スウェーデン全体でみると、その消費量は増えてきました。

とは言っても、現在の一人当たりの平均摂取量は200g。
性別でいうと、男性の達成率は女性に比べて半分ほど。
目標まで、まだまだの感じです。


そこで、スウェーデンの大手スーパーマーケット ICA が打ち出したのが
「緑の一年にしよう "Ta ett grönt år"」 キャンペーン。
今週は色んな野菜&果物がお買い得商品になっています ;-)
(「一年にしよう」と唱っているので、毎週何かしらの野菜&果物が安くなるのかしら!? 期待💕)


一昨日、昨日と朝刊に載っていたスーパーの広告も、ご覧の通り。




野菜&果物に含まれる栄養素とちょっとした説明が書いてあります。
面白い‼ (このスーパーのCMはいつも面白いんです。)

ちなみに、真ん中にいるおじいちゃんは、CMのキャラクターで店長さん。
なぜ裸なのか、って?

うーん。
裸ネタ、エッチネタの好きなスウェーデンだからです… :-P

January 29, 2013

お菓子 vs トレーニング

ー15°C続きの一週間だった先週のStockholmも、週末から落ち着き始め、ジョギングをする人がちらほらと出てきました。

昨日は+2°C。
私も、今年初の一走りを!
雪が積もっている為、走りにくくはあったものの、やっぱり体を動かすのは気持ち良い :-D
去年末から、雪だ勉強だ、自分に合うジムが近くにないだ、で運動不足になっていたので、久々のこの心地好い疲労感は嬉しいです。


スウェーデンは、国民一人あたりのグミ&チョコ消費量が年間 17kg と世界一多く、甘味飲料も 90ℓ を消費(2010年)。
近年肥満の増加が大きな問題となっており、前回少し言及した砂糖税もそれが原因で提案されました。

でも、一方で、運動に対する意識もとても高いんです‼
走る人、ジムに行く人。
とにかく暇な時間があれば、体を動かしています。

正直、他にやることがない、というのもあるかもしれません(特に冬は)。。。
ですが、国(Livsmedelsverket)をあげての「週3回のトレーニング」推奨や、ほぼ毎日のように新聞に掲載される特集や記事は、少なからず国民の意識向上に貢献しています。
スウェーデン人本人も、それは自覚。
以前、お菓子消費量についてスウェーデン人にアンケートを取ったところ、「自分たちは運動をたくさんするから、お菓子を食べても問題はない」「お菓子は、運動のご褒美だ」との意見が多くありました。


日本人は、“ダイエット” “健康”というと、食事だけに目がいきがち。
それは、やはり赤信号です。
食事制限はもちろん、いくら健康的な食事をしていても、全く体を動かしていないと、肥満や生活習慣病のリスクはググンと高くなってしまいます。
Nordic Nutrition Recommendaion / Swedish Nutrition Recommendation は、子どもは毎日60minの、大人は最低一日30minの運動を推奨。
さらに大人は、毎日60minの運動をすると、より体重増加防止になります。


時に、スウェーデン人はトレーニングのストレスに駆られているんじゃないか、とさえ思ってしまうことがあります。
気持ち良く、リラックスするために体を動かすのに、それでは逆効果。
トレーニングをしないと自己嫌悪になってしまう。
そこまで意識を高める必要はありませんが、皆さんも一日30min、少し競歩で街を散歩してみるのはいかがでしょうか ;-)

January 27, 2013

お肉税

先週、スウェーデンで大きく取り上げられた、食品関連ニュース。




お肉に特別税金をかけよう、という提案。

お肉、特に牛肉は、トランスポート時を始め、飼料/飼育や加工にも多大なエネルギーを消費、二酸化酸素を排出する。よって、環境汚染の助長である。
との理由です。

ベジタリアン、ベガンが目立つスウェーデンですが、一方で牛肉の消費量は世界で5番目に多い国。
でも、お肉は、プロテイン、鉄分、ビタミンDなどの大事な供給源でもあります。
特別税で影響を受けるのは、きっと低所得者や予算ギリギリの学校給食など、今でも既に消費量が少ないグループのはず。

砂糖税提案の時といえ、スウェーデンは、消費量を減らすために税金をかけよう!!、という考えがなぜか強くあるよう。

食用動物の生活環境を改善する。
“もったいない” 精神を広めて食べ物の廃棄量を減らす。
など、もっと別のところに目を向けて欲しいものです。

皆さんはこの特別税、どう思いますか?

January 25, 2013

5つの食事アドバイス

スウェーデン国内に数ある食品関係機関・団体の中で、一番威厳があり信頼のおけるものが、国営食品機構 Livsmedelsverket です。
食品関連ニュースでは頻繁に登場。私たち学生が使用する教科書や論文の大半も Livsmedelsverket が関与しています。正しい情報、新しい情報を知りたい時には、Livsmedelsverket のサイト(www.slv.se)をチェックすれば、あれこれ検索せずにすぐGetできます。

今日は、そんな Livsmedelsverket が提唱する5つの食事アドバイスをお伝えしたいと思います。
スウェーデンに住んでる方は、きっとどこかで一度は耳にしたこともあるはず!? ;-)


1. 果物&野菜を一日500g摂取する。
⇨ 果物&野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維そして坑酸化物質が豊富に含まれています。

2. パン、お米、パスタ、小麦粉などは全粒のものを選ぶ。


⇨穀物の粒にはFe、K、Mgなどのミネラルが多く含まれています。
また、糖尿病や動脈硬化などの成人病にかかるリスクが低くなる、という研究結果も出ています。

3. 「鍵マーク」の付いた商品を選ぶ。


⇨「鍵マーク」商品の特徴は
*油脂控え目、または健康的な油脂使用
*塩分控え目
*砂糖控え目
*食物繊維、全粒を多く含む
の最低一つに当てはまる、ということ。
同じタイプの商品で迷うなら、「鍵マーク」の付いている方を選んで下さい。
(スウェーデン外にお住まいの方は、これらの点を満たすような商品を選んで下さい。)

4. 魚を週3回食べる。
⇨ビタミンDや体に必要なミネラル(Seなど)が複数含まれていますが、特にΩ‐3は見逃せません。
「魚を食べると頭が"良くなる"♬」のも、嘘ではないですよ。

5 .油脂は流動形のものを使用する。
バターなどの固形油脂は、体に悪い飽和脂肪酸が多く含まれているので、料理をする時には、不飽和/多価不飽和脂肪酸を多く含むオイルを使って下さい。


2番目の「全粒製品を選ぶ」。
これは、珍しく(?)日本よりスウェーデンの方が進んでいる項目です。
「白い」食べ物を好む日本人。先日の一時帰国時は、スーパーやパン屋さんに並ぶ全粒商品のあまりの少なさにビックリしました。
日本でも、選択の幅が広まると良いですね。


ちなみに Livsmedelsverket、てっきりStockholmにあるのかと思っていましたが、実は私の大学のあるUppsalaにあるんです。
たまに関連学部生に公開しているようなので、チャンスがあれば見学に行ってみたいと思います :D

January 24, 2013

自己紹介

My Scrapbook : Food, Nutrition, Health and Beauty - from Sweden- へようこそ!

初めましての方も、そうでない方も、My Scrapbook を覗いてくださってありがとうございます。
スウェーデンはウップサラ大学で、管理栄養士を目指して勉強中の Margarita です。


「美しい北欧の国」というイメージしかなかったスウェーデン。
いざ移り住んで目の当たりにしたマイナス面の一つが、貧しい食文化、でした。
以来、素晴らしい食文化を誇る日本の知識をスウェーデンに広めたい、という気持ちが高まり、管理栄養士学科入学を目指してスウェーデン語習得に大奮闘。
昨年2012年秋にとうとう、まず Kostvetarprogrammet (栄養エコノミスト学科)に入学することができました。そして半年間、基礎栄養学Aを学んだ後、今年2013年の春、第一志望だった Dietistprogrammet (管理栄養士学科)に編入が決定!!
現在は、単位取得関係の理由で、半年間の休学中です。

“栄養&健康面からみた食事情報を発信したい”
その夢の第一歩を踏み入れられた今。そして、それをゆっくりと見直す時間のある今。
取り掛かるなら、今がチャンス!!
食べた料理やレシピ紹介ではなく、食事の“何が” ”どうして” 大事なのか。授業で学んだコトを、自分でもきちんと理解しようという願いも含めて、お伝えしていけたらと思います。


ですが、My scrapbook に書く情報はほぼ全てここスウェーデンが出所なので、「スウェーデンでは…」が前提になる内容も多々あると思います。
きっとこういう分野なら万国共通の話がほとんどだろうとは思うのですが、もしこのブログに興味を持ってくださる方で、日本を含め他国の食事&栄養&健康分野に精通している方がいらっしゃったら、どんどん情報交換をしていけたら嬉しいです :-)


大学卒業までの3年間。
一体どんなことを学び、皆さんに発信していけるのか分かりませんが、私にとっても皆さんにとっても得るものが多い Scrapbook になれば幸いです。

一緒に、カラダの中からキレイを目指していきましょう♡